眼科医が飲んでいる黒豆のスープが目にいい理由 「黒豆ポトフ」の作り方と効果を解説
テレワークや巣ごもり生活で目を酷使する機会が増えたいま、 “目にいいレシピ”として「黒豆ポトフ」をすすめるのは、おぐり眼科理事長で眼科医の小栗章弘さんだ。自身もこのスープや具材を食べているおかげか、54才の現在でも老眼鏡無しで手術を行っているそう。詳しい解説と、作り方を見て行こう。
54才でも老眼鏡不要!医師がすすめる「黒豆ポトフ」
「そもそも目の不調は、血液の質と血流の低下によって引き起こされていることが多い。なぜなら目には毛細血管が集まっているため、血流が滞ることで機能に障害が出てくるためです。
東洋医学では、肝臓と腎臓の状態が血流と直結すると考えられており、視力を向上させるためにはこれらの臓器を健康に保つことが肝要だとされています」(小栗さん・以下同)
小栗さんが推奨する「黒豆ポトフ」の具材には、肝臓や腎臓の状態を改善する“最強食品”がふんだんに使われている。
「材料として使われる黒豆とにんじんは、それぞれ腎臓と肝臓を養生するとされる代表的な食材で、漢方薬の原材料にもなっています。
特に黒豆にはポリフェノールの一種であるアントシアニンもたっぷり含まれており、強力な抗酸化作用が期待できる。老眼や疲れ目に効果的です。日常的にこのスープや具材を食べているおかげか、54才のいまでも老眼鏡を使わず手術や診療を行っています。老眼抑制具材かもしれません(笑い)」
「米ハーバード大学が行った研究によれば、ゆでたキャベツには毛細血管を拡張させる作用があり、毎日食べることで緑内障の進行リスクが2割減少した発表がありました。毛細血管が拡張すれば体も温まるため、体の冷えを防ぐこともできます」
「黒豆ポトフ」で期待できる効果
【視力回復】
黒豆が含有するアントシアニンは目の血流と腎機能に作用し、視力を回復させる効果が。加えてハーバード大学の研究ではキャベツには緑内障予防効果があることも明らかになっている。一緒に煮込むにんじんには肝臓を養生する効能も。
【アンチエイジング】
黒豆に含まれているレシチンには抜け毛や白髪を減らす効能が。この老化予防効果は頭の内側にも作用し、物忘れの防止にもなる。
「黒豆ポトフ」の作り方
黒豆・キャベツ・にんじんの組み合わせは視力回復効果のある最強タッグ。
【作り方】(2人分)
【1】ボウルに、乾燥した黒豆45gと水11/4カップを入れ、冷蔵庫にひと晩置いて戻す。
【2】玉ねぎ1/4個(約50g)、にんにく1/2片(約5g)はみじん切りに、じゃがいも1個(約150g)、ベーコン25g、にんじん1/4本(約40g)、キャベツ1/8個(100g)は1cmの角切りにする。
【3】鍋にオリーブオイル小さじ1を入れて中火で熱し、【2】の玉ねぎ、にんにく、ベーコンを入れて炒め、【2】のにんじん、じゃがいもを入れてさらに炒める。
【4】【3】に、【1】を戻し汁ごと入れ、ふたをして弱火にし、やわらかくなるまで約20分ほど煮る。
【5】【4】に塩・こしょう各少量をふって味を調え、【2】のキャベツを入れてひと煮立ちしたら、仕上げにバター小さじ1(約4g)を入れて混ぜる。
★ポイント
黒豆は水で戻すと数倍に膨らむ(写真右)。時短目的でお湯を使ってもいい。
教えてくれた人
小栗章弘さん/おぐり眼科理事長・眼科医
撮影/矢口和也
※女性セブン2021年10月28日号
https://josei7.com/
●沢田亜矢子「ガボール・アイ」あべ静江「手術」…芸能人が実践する老眼対策