消化器内科の医師おすすめ「切り干し大根スープ」作り方と効果|高血圧や貧血予防にも
煮物やおろし、漬物など私たちの食卓には欠かせない大根。実は生の大根より天日干しをした「切り干し大根」の方が栄養が豊富なのだ。とは言っても、毎日摂取することは難しい。みうらクリニック院長の三浦さんは、スープにするのがおすすめだという。スープの効果や作り方など詳しく解説いただいた。
「切り干し大根」は生の大根より栄養豊富
みうらクリニック院長の三浦直樹さんがすすめる「切り干し大根スープ」は、みるみるうちに不調を取り除くというのだ。
「大根には体内の脂肪を排出して、体の細胞を引き締めてくれる働きがあります。ダイエット効果はもちろん、コレステロール値の低下や高血圧の改善効果も期待できます。
特に切り干し大根は栄養が豊富で、生の大根と比較すると、カルシウムが約15倍、鉄分が約32倍、ビタミンB1とB2が約10倍も多く含まれています。骨粗しょう症や貧血気味の人にもぴったりのスープです」(三浦さん)
生の大根は体を冷やす効果があるが、切り干し大根はその心配がないのも安心だ。
「切り干し大根は天日に干すことで栄養が凝縮され、体の引き締め効果がより期待できるので、選ぶときは、『天日干し』と書かれている商品を選ぶといいでしょう」(三浦さん)
「切り干し大根スープ」の効果
★心疾患リスク17%ダウン↓
★脳血管疾患リスク22%ダウン↓
国立がん研究センターの24年間にわたる追跡調査の結果、大根をはじめとしたアブラナ科の植物を多く食べる女性は、心疾患リスクが17%、脳血管疾患リスクが22%低下することが明らかになった。
「切り干し大根スープ」の作り方・飲み方
高血圧改善、抗コレステロール効果も期待できる。「切り干し大根スープ」を飲む目安は、コーヒーカップ1杯分、約120mlを1日1~2杯。空腹時に噛むようにして、ゆっくり飲むと効果をより実感できる。
【作り方】(2人分)
【1】ボウルに切り干し大根10gを入れ、ほぐしながらもみ洗いして汚れを落とし、ざるに上げて水気を切る。
【2】【1】の切り干し大根を水2カップで戻し、軽く水気を切ってみじん切りにする。
【3】鍋に、【2】の切り干し大根と戻し汁(汁が2カップに足りない場合は水を足す)を入れ、弱火で10分ほど煮る。
【4】ボウルにざるを置き、【3】の切り干し大根をこす。器に、スープの半量を盛りつける。もう1人分も同様に盛りつける
残った切り干し大根は別で調理して食べる。
教えてくれた人
三浦直樹さん/みうらクリニック院長
撮影/矢口和也
※女性セブン2021年9月30・10月7日
https://josei7.com/
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