兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし「第79回 要介護認定を受けるべきか…」
一緒に暮らす兄が若年性認知症と診断されたのは、5年ほど前。病気を抱えながら会社勤めを続けたが、今は退職しほぼ一日中自宅リビングで過ごす兄は、少しずつ症状が進んできている様子で、妹のツガエさんの心中は複雑だ。お家時間が長くなるほど、日常の様々なことが気になるこの頃にため息が止まらない…。
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

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朝イチのルーティン
朝方4時30分に部屋を開ける物音で目が覚めたツガエでございます。
眠りが浅いのか、わたくしは自分の部屋に何かが近づく物音には敏感で、その日も兄がふすまに手をかけてミシミシと開けようとしているのがわかってしまったのです。寝返りでも打てば退散するかと思い、露骨に咳払いをして寝返りを打つと、「いるの?」と言うではありませんか。
わたくし:「今、朝の4時半ですけど」
兄:「いるんだ。出かけたのかと思って…」
わたくし:「こんな時間から?」
兄:「ああ、ごめんね。寝直します」
わたくし:「……はい、よろしく」