猫が母になつきません 第206話「 うめしごと-その1-」
こうなったら母が食べもしない梅干しをまた大量に漬ける前に私が梅を消費するしかない!母の「私は梅干し食べない」発言をうけてついに今年は梅仕事に参戦することにしました。そう、これは戦いです。季節の風物詩的な優雅さとは無縁の梅を「駆逐する」ことが目的の梅仕事なのです。梅は母がすでに冷凍してしまっていて、傷梅が多いので作るのは梅シロップに決定。フリーザーバッグで漬けられるというのもよかった。母は梅酒も作っていますがこれも全然減っていないので、アルコールを含まない梅シロップと漬けたあとの梅で梅ジャム、これなら人にもあげやすい。そう思って作り始めたものの、梅を同量の氷砂糖で漬けるので当然のことながら量は倍に。大量の梅はさらに台所を侵略したのでした。つづく
↓関連のテーマの回です
第4話_うめぼし
第51話_今年もうめぼし
第100話_続・今年もうめぼし
第101話_まだまだうめぼし
第205話_しんりゃくされる
作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。