新型コロナ対策|屋内でできて免疫力up!手首回しと腸もみ
新型コロナウイルスの脅威から身を守るには、免疫力を高めることが重要。運動を習慣づけることは健康増進、ひいては免疫力アップにもつながるというが、ジムやプールでの運動は感染のリスクも…。
免疫力を高めるために適した自宅で今すぐできる対策を専門家に聞いた。
「ラジオ体操」と「手首回し」で最強免疫力を作る
「マラソンなど負荷が大きい運動の後にはかぜをひきやすくなるという研究報告がある」と話すのは、秋葉原駅クリニックの医師・佐々木欧さんだ。
健康につながるはずの運動も、やり方を間違えれば意味がないどころか逆効果になるということ。加えて、屋外で汗をかいたりジムやプールで運動したりするのは、かえって感染しやすくなる可能性がある。では、免疫力を高めるためにはどんな運動が適しているのだろうか。
「家の中で行うなら、ラジオ体操がおすすめ。なぜなら全身の運動として動きや構成がよく考えられているからです。簡単にできるストレッチとしては、手首足首を回すだけでも効果的です。10回ずつ回すだけでも、手首足首が温かくなります」(星子クリニック院長・星子尚美さん)
●免疫力をアップさせる「手首回し」
血管が多く通る手首と足首を10回ずつ回して、体温と代謝を上げる。 加えてテレビ番組で放送されている体操番組を録画し、空き時間に実践することも効果的だ。室内でもできる限りのエクササイズを充実させたい。
腸もみと深呼吸でストレスを排除
腸のスペシャリスト、日本養腸セラピー協会会長の真野わかさんが推奨するのは「腸もみ」だ。
「自分が“心地いい”と感じる程度の強さで、“の”の字にお腹をなでてあげる。このとき、深呼吸を丁寧に行うと腸が活発に動き出します。腸を刺激するという意味では、歯磨きをしているときなどに足踏みするのもいいでしょう」(真野さん)
呼吸そのものにも、自律神経のバランスを整えてストレスの解消につながる大きな効果があるという。
「鼻からゆっくり吸って、吐くときは鼻からでも口からでも、吐きやすい方でOK。慣れてきたら、吐く息は吸う息の2倍の時間をかけるようにする。ストレスなどで交感神経が優位になりすぎると、緊張状態が続いて、呼吸が浅くなってしまう。普段から息を吐き切れていない人が多いので、吐き切ることが大切。副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが整って、免疫力アップにつながります」(真野さん)
●ウイルスを吹き飛ばす「腸もみ」
「心地いい」と感じるくらいの強さでお腹を「の」の字にマッサージしながら、深呼吸。息を「吐き切る」ことを意識して。
運動が苦手なら「お笑い番組」で免疫力UP
もし現在、ストレッチや運動をする気力がないならば、まずはテレビでお笑い番組を見ることから始めてもいい。「笑う」ことの効果も大きいと芝大門いまづクリニック院長の今津さん。
「笑うことで脳から“幸せホルモン”とも呼ばれるセロトニンが分泌され、幸せな気分になれます。すると副交感神経が優位になり体がリラックスして、免疫機能も高まるのです」(今津さん)
刻一刻と状況が変わってゆく中、自分と家族の身を守れるのは、自分だけ。免疫力を高めてウイルスを撃退させるため、まずは、口角を上げることから始めたい。
教えてくれた人
真野わかさん/日本養腸セラピー協会会長、佐々木欧さん/秋葉原駅クリニック・医師、星子尚美さん/星子クリニック院長、今津嘉宏/芝大門いまづクリニック院長
※女性セブン2020年3月12日号
https://josei7.com/