認知症予防の食べ物|食材、メニューの選び方、食べ方を解説
食品に含まれる栄養成分の健康効果に関する研究が進んでいる。認知症においても、原因となる物質を阻害する成分など、予防効果が期待される発見は数多い。脳の若さを保つ食べ物、食べ方とは? 専門家が具体的な食べ物で解説する。
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Q1 しっかりと体力をつけ、しかもボケ予防にもなる肉料理はどっち?
(A)牛肉のステーキ
(B)羊肉のジンギスカン
(B)がおすすめ。「羊肉には、カルニチンが牛肉の約3倍、豚肉の約9倍含まれる。これは記憶力と思考力にかかわるアセチルコリンの合成に欠かせない成分です。ちなみに鶏肉は、脳の老化や認知症発症を防ぐ効果があるイミダゾールジペプチドが豊富なのでおすすめです」(神経内科医で米山医院院長の米山公啓さん)。
Q2 洋食店で注文するなら、どっちがいい?
(A)カレーライス
(B)オムライス
(A)のカレーライス。「カレーをよく食べるインド人の認知症リスクはアメリカ人の3分の1という研究報告があり、カレーの代表的なスパイスであるターメリックに含まれるクルクミンは、認知症予防に働くと考えられています」(脳神経外科医、おくむらメモリークリニック院長の奥村歩さん)。