家計お助け!乾物レシピ「車麩で和風カレー、高野豆腐の卵とじ」ほか8選【瀬尾幸子さん】
保存食のイメージが強く、メニューもマンネリ化しがちな乾物。使いかけや買い置きが、戸棚に眠っていませんか? 実はちょっと目先を変えればいろんな料理に使えるうえ、時短にも大活躍。何より、最近の値上げラッシュの中でも価格安定の優秀食材。おなじみの食材を見直す、シン・乾物レシピです!
乾物は戻し方や保管方法でもっと便利に、おいしくなる
乾物を料理する際、まず重要になるのが戻し方。
「切り干し大根やわかめなどは戻さず加熱調理を。旨みがだしになるし、時短にもなります。高野豆腐など厚みのあるものは、40℃ぐらいの湯に浸すと戻しやすい。熱湯は表面と内側の温度差が大きくなるので、おすすめしません。戻したらしっかり水気を切ると、味が染みやすくなりますよ」(料理研究家・瀬尾幸子さん)
長期保存ができる点も便利だが、開封したら注意が必要。
「空気に触れると酸化が進み、独特のくさみが出ます。密閉して冷暗所に保管し、2か月以内には食べきるようにしましょう」
乾物ってこんなにスゴイ!
1.価格が安定
気候の影響を受けやすい生野菜に比べ、長期保存できる乾物は安定供給が可能。
2.旨みたっぷり
水分が抜けている分、おいしさもギュッと凝縮。ミネラルや食物繊維も多い。
3.かさ増しできる
肉に似た食感と旨みがある車麩や高野豆腐は、たんぱく質のかさ増しにも。
1. 切り干し大根とスパムの煮物
スパムの旨みとたっぷり具材で主役級おかずに
<材料>
2~3人分 切り干し大根…40g スパム…100g さやいんげん…5本 にんじん…60g 【A だし…2 1/2カップ しょうゆ…大さじ1強 砂糖…小さじ1強】
<作り方>
【1】さやいんげんは4cm長さに、にんじんは4cm長さの棒切りにする。スパムは厚さ約5mmのひと口大に切る。
【2】鍋に混ぜ合わせたAを入れ、【1】、切り干し大根を加えて火にかけ、煮立ったら火を弱め、約10分煮る。
【3】煮汁がやや残るぐらいまで煮詰まったら、上下を返して煮汁を全体に含ませる
2. わかめとあさりの炊き込みご飯
磯の香りとホクホク食感を楽しむ
<材料> 米2合分
米…2合 水…2合分 乾燥わかめ…10g あさり缶(水煮130g)…1缶 長いも…200g しょうゆ…大さじ2
<作り方>
【1】米は研ぎ、水と一緒に炊飯器に入れる。
【2】あさりは身と汁に分け、缶汁の分量と同じ分量の水を【1】から取り除く。
【3】【1】にしょうゆ、【2】の缶汁を加えて混ぜる。
【4】長いもは2㎝角に切り、【3】の上に乾燥わかめ、あさりの身とともにのせて炊飯する。
【5】炊きあがったら全体を混ぜる。
3. 切り干し大根とさつま揚げのみそ汁
旨みがたっぷり溶け込んだ “食べるみそ汁”
<材料>
切り干し大根…20g さつま揚げ(1枚50g)…2枚 玉ねぎ…1/4個 だし…4カップ みそ…大さじ3
<作り方>
【1】さつま揚げは1cm幅のひと口大に、玉ねぎは5cm厚さのくし形に切る。
【2】鍋にだし、切り干し大根、【1】を入れて煮立てる。弱めに煮立つ程度に火を弱め、約5分煮る。
【3】【2】にみそを加え、ひと煮立ちさせる。