50代からのスニーカーコーデ術|人気パーソナルスタイリストが提案する「運動会ルックにならないコツ」
歩きやすくデザイン性も高いスニーカーがいま人気になっている。50代以降やシニア世代にもそのブームは広がっているが、「どんなファッションに合わせたらいいのかわからない」という人も多い。そこで、スニーカーを取り入れたコーデ術を人気パーソナルスタイリストに教えてもらった。お気に入りのファッションとスニーカーでフットワークよくお出かけしませんか。
コーデのコツは“ヌケ”を作ること
いま流行のスニーカーだが、手持ちの洋服に合わせると、どこかやぼったく見えたり、運動会スタイルになるのではと、正直、心配な面も…。パーソナルスタイリストの杉山律子さんがスニーカーのコーディネートについてこう話す。
「スニーカー=運動靴のイメージを持っていると、カジュアルに引きずられたコーディネートになり、無理して若作りをしているように見えかねません。スニーカーはパンプスと比べるとゴツくて存在感もあるので、どうしても足元が重く見えてしまいます。コーディネートで“ヌケ”を作り、全身のバランスを取るのが重要です」(杉山さん・以下同)
スカートの場合はフレアやプリーツなどゆったりめのシルエットで、ふくらはぎ~くるぶしが隠れるくらいのロング丈のものを合わせるといい。裾とスニーカーの間から素肌がちらりと見えるバランスにするのが“ヌケ”の鉄則。パンツの場合も、裾に幅のあるワイドパンツなどを合わせるといい。
「足元でパンツの裾が少したわむくらいの長さにすると、スニーカーがほどよく隠れておしゃれ感が高まります。デニムの場合は、裾をロールアップして足首を見せると、そこにヌケ感が生まれてバランスがアップします。できれば素足かスニーカーソックスを合わせ、靴下を見せないようにするのが◎」
特に「Iラインのパンツ×長めのソックス×スニーカー」の組み合わせは、運動会スタイルになるので注意して。
●ワイドパンツは足元で“たわむ”長さに
購入前に服との相性も確認!メンズを履いてもいいの?
「スニーカーを購入する際、自分の服に合わせてみるのもおすすめです。合わせたい洋服を着て店に行き、フィッティングするときは足に合うかどうかのチェックに加え、全身を鏡に映して洋服とのバランスも必ず見てください」
ネットで購入する際は、スニーカーと洋服とのコーディネート例や購入者のコメントもチェックすること。SNSや動画でスニーカーマニアたちが機能や履き心地などの情報を発信しているので、参考にしやすい。手持ちのスニーカーとのサイズの違いを、ショップやメーカーに問い合わせるのも、サイズで失敗しないためには有効だ。
「スニーカーの存在感を生かしたコーディネートができるのはおしゃれ上級者。基本的には洋服と違和感のないシンプルなスニーカーを選んだ方が、大人の女性らしいコーディネートがしやすくなります」
お気に入りを見つけたはいいが、メンズしかなかった場合は、どうすればいいのか。「サイズが合うならOKです。ただ、同じデザインでもレディースの方がやや細身で、女性の足に合うインソールになっているので、履き心地が違ってきます」(山﨑さん)
また、キッズ用はソールが薄い傾向にある。着地のクッション性などの機能は大人用の方が高めと覚えておこう。
●スニーカーは手持ちの服とのバランスを考えて選ぶ
杉山さんが愛用しているのは、イタリアのスニーカーブランド『ゴールデン グース』のスニーカー。7万2600円(参考価格)。オールハンドメードで作られている。
『アディダス スタンスミス』は、“きれいめ系”の白スニーカーの代表格。杉山さんも5年間履き続けているという。2020年からはリサイクル素材のものも展開中。
教えてくれた人
パーソナルスタイリスト 杉山律子さん
スタイリストマスター認定協会代表。2016年よりパーソナルスタイリストとして活動し、顔立ちや体形、内面からのぞく雰囲気に合わせた「いちばん素敵に見えるスタイル」の提案に定評あり。
取材・文/山下和恵
※女性セブン2022年9月22日号
https://josei7.com/
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