さつまいもとりんごのドライフルーツでお手軽スイーツ!干し野菜研究家・澤井香予さん
野菜が本来持つ甘みを引き出すために、干すことでグッと味わいが変わる。やさしい甘みを活かしたドライフルーツ&野菜を使ったレシピを干し野菜研究家の澤井香予さんが教えてくれました。さらに、東京農業大学農学部デザイン農学科教授の谷口亜樹子さんが、わずか3ステップで簡単にできる干し野菜の作り方を伝授。ヘルシーなので罪悪感なく食べられちゃいますよ!
※レシピは特記以外4人分。電子レンジの加熱時間は600Wの場合。500Wは2割増し、700Wは2割減に。
ちょい干しで旨みを凝縮! 干し野菜・果物の作り方
3stepで簡単!野菜も果物もちょい干しは7~8時間が目安。
【1】切る
厚さや切り方は基本的に自由。切り方によって異なる食感が楽しめる。ただし、厚く切りすぎると乾くまでに時間がかかり、カビが生えてしまう恐れも。フルドライにしたい場合は2~3mmの薄切りがおすすめ。かぼちゃは皮ごと干してもいいが、実と皮を分けて干した方が料理に使いやすい。
【2】並べる
野菜が重ならないよう3cm程度の間隔を空けて干す。重なると乾きにくく、そこへカビが生えるので、薄切り野菜でもなるべく、1枚ずつバラバラにして干すのがコツ。また、野菜のかさが減ると網目から落ちてしまうことも。干しかごには布巾や手拭いなどを敷いておき、布ごと取り込もう。
【3】干す
ちょい干しは7~8時間、フルドライは2~3日が目安。ただし、日差しが強ければ、2~3時間で充分ちょい干しができる。
「どんな野菜にもベストな干し場所は、風通しのよい日陰です。ですから室内でもかまいません」(谷口さん)。
干し加減で食感も異なるのでいろいろな条件でトライして。
ちょい干しさつまいものおつまみスティック
おやつにもお弁当にもぴったり!
<作り方>
ちょい干ししたさつまいも1本分をスティック状に切り、サラダ油大さじ1を絡めて約4分フライパンで焼く。お好みで溶かしバターや塩をかけてもよい。
<アレンジ>
蒸して切ったさつまいもを150℃のオーブンで50分焼いて干せば干しいもに。
ちょい干しりんごのチョコがけスイーツ(2~4人分)
アイスクリームを添えて召し上がれ!
<作り方>
【1】ちょい干しした丸切りりんご1個分は芯をクッキー型などでくり抜いておく。
【2】湯煎で溶かしておいたチョコレート約30gを【1】のりんごにつけ、冷蔵室で約5分冷やして固める。
ちょい干しかぼちゃのポタージュ
お好みでかぼちゃの粒感を残してもおいしい!
<作り方>
【1】水300ccを入れた鍋に、ちょい干ししたかぼちゃ1/3個、オリーブオイル大さじ1、塩小さじ1/2を入れ、蓋をして中火で約10分煮る。
【2】ゆで汁を捨て、2~3分強火にかけて水分をとばす。
【3】【2】のかぼちゃをザルに移してヘラなどでつぶしながらこす。
【4】【3】を鍋に入れ、牛乳(または豆乳)300ccを少しずつ加えて、伸ばしながら弱火にかける。煮立つ前に火を止め、塩・こしょう各適量で味を調える。
教えてくれた人
干し野菜研究家 澤井香予さん
干し野菜を使った料理教室を開催するほか、商品開発やプロデュースも行う。メールマガジンでは干し野菜レシピなどの情報を発信。干し野菜通販公式サイトはこちら:https://tsuku2.jp/oyasai
谷口亜樹子さん
東京農業大学農学部デザイン農学科教授。著書に『食物と健康の科学シリーズ 米の科学』(朝倉書店)など多数。
取材・文/番匠郁 撮影/髙橋進
※女性セブン2021年11月25日号
https://josei7.com/