オーブンで1時間【干し野菜】の作り方|手軽にできて旨みも食感もアップ!
余った野菜も無駄なくおいしく楽しめ、旨みも食感もアップする干し野菜。天日干しなら乾燥している冬が作り時だが、今回は年中作れるオーブンでの作り方を紹介する。
今さら聞けないあれこれを一流の専門家が懇切丁寧にお教えします。早速挑戦してみて!
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干し野菜を作るには天日干しがマストと思いがちだが、実はオーブンで1時間ほど乾燥させれば簡単に作れる。
「天日干しや室内干しは、ほこりや花粉などが付着して衛生的によくないため、オーブンで作ることをおすすめします。
干し野菜は、保存がきく、水分が抜けて旨みが凝縮される、食感が変わる、調理が楽になるなど、メリットがたくさん。基本的に水分が少なめの野菜が適しているため、大根、にんじん、かぼちゃ、きのこ類などはたくさん作って保存しておくと便利です。また、旬の野菜を干せば、よりその旨みが味わえます。
保存は密閉容器に重ねずに並べて冷蔵庫へ。野菜別に保存すると便利です。1週間をめどに煮ものや炒めものに使うとよいでしょう」(豊満さん)
超 基本の下ごしらえ
「薄く切れば長持ち、煮るなら厚く」
根菜類 干し野菜を上手に作るには下ごしらえも肝心。きゅうりやもやしなどの水分が多い野菜は避け、使いたい料理に合わせた切り方に整えればOK。保存を目的にする場合は、できるだけ薄く切ってカラカラに脱水させると長持ちする。煮ものなどに使いたい場合は、少し厚めに切って水分を残しておくと、筋っぽくならずに食べられる。
●大根
干すと縮んでしまうため、切り干し大根にする場合は5㎜ほどの厚さの千切りにする。皮はむいておくと、調理する時に味の浸透がよくなる。
●きのこ類
きのこ類は水にさらすとぬめりが出るため、洗わずにそのまま干す。まいたけは石突きがほとんどないので、手で適当な大きさにちぎるだけでよい。
●にんじん
サラダには少し厚めに、煮ものにするなら短冊切りが適している。生で食べる場合は、少し水分を残したセミドライ状態が食べやすい。
●さつまいも
さつまいもは、干したらそのまま食べるのがおすすめ。その場合は、5~6㎜くらいの厚さで輪切りにして干すと、ほくほく感が残っておいしい。
●ミニトマト
半分に切って干すと皮がはがれてしまうため、ヘタを取ったら丸ごとオーブンへ。天板に並べる前に、キッチンペーパーで水分を取っておくこと。
干し方
「まずはまとめて20分。あとは時間を追加して微調整を」
【1】 天板に平たく広げる
オーブンペーパーを敷いた天板の上に、下ごしらえした野菜を重ならないように並べる。ミニトマトは水分が多く出るため、ほかの野菜とは別の天板に分けて並べる。
【2】 オーブンで乾燥させる
予熱は必要なし。天板をオーブンにセットしたら、まずは130℃で20分程度が目安。その後一度取り出して様子を確認し、充分ドライになっているものは引き上げ、まだ乾燥が足りない野菜のみ時間を追加する。