精神科医Tomyの元気の出る金言【第13回 本当にやりたいこと、気づいてますか?】
やりたいことは
金平糖のようなもの。
ゆっくり大きくなるから
心を観察して見つけましょ。
* * *
自分の心を観察するクセをつけましょう
おはようございます。精神科医のTomyです。すっかり秋めいて、気分も変わるわね。今週もぼちぼちやりましょうか。
さて、皆さんは本当にやりたいことに気づいていますか? 「やりたいことなんてないよ」っていう人もいるかしらね。
ひとりで過ごす静かな時間がないと、自分の胸の内をキャッチするのは難しいのよ。気づかないだけかもしれないから、心を観察するクセをつけましょ。
トイレの時間にちょっと考えるのを習慣にするのはいかがでしょう。名言の日めくりカレンダーがよくトイレに置いてあるけど、昔からトイレタイムは自分を振り返る時間だったんでしょうね。
ゆっくり考えると、心の中に金平糖(こんぺいとう)が育っているのに気づくと思います。回転させながら蜜をかけ、長い時間をかけて大きくなるあの砂糖菓子ね。考えるたびに何度も思い浮かぶ事柄があるなら、それが自分にとっての金平糖よ。
ただ、すぐメモしないと忘れちゃうわ。スマホのメモ機能を使ったり、小さなメモ帳をポケットに入れておき、日々キャッチしてくださいね。
アテクシも、やってみたいことやツイートに良さそうなフレーズをすかさずメモするようにしています。それがね、なぜかスポーツジムやサウナにいる時に思いつくことが多くて。しょうがないからロッカールームに戻ってメモするんだけど、戻ったらまた思いついちゃうのよね。
ひとりで頭を真っ白にできる時間だから、思いつきやすいのかしらね。家を飛び出して、何も気兼ねしない状況を作るのもいいと思います。
もうひとつ、お散歩しながらひとりで考えるのを習慣にすると、運動にもなりおすすめですよ。住宅街のいろんなお家を見ながら歩くのは楽しいし、川沿いや田んぼなど、季節を感じる場所もいいわよね。夕方などはだんだん星が出てきて虫の音が聞こえ、風を感じながら考えごとができて、心がスッキリしますよ。
大切なことに気づくために余裕が必要ですよね。毎日忙しいけれど、数分だけでも考える時間を持ち、心に育つ金平糖を見つけてあげてね。
プロフィール
精神科医Tomyさん/1978年生まれ。国立大学医学部卒業後、精神科クリニックに勤務。診察する中で言葉の力に気づき、自身のつらい経験も生かして温かいアドバイスをツイッターで発信。たちまち話題になり、フォロワー現在、24万人を突破。作家・エッセイストとしても活動しながら、悩み多き人々に寄り添い続けている。
ツイッター:『ゲイの精神科医Tomyのつ・ぶ・や・き』 @PdoctorTomy
『もう、“言わずに我慢”なんてしなくていい! 精神科医Tomyの 言いたいことがラクに伝わる35の方法』(大和出版)
『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』(ダイヤモンド社)
取材・文/永田玲香