電子レンジ、魚焼きグリル…こびりついた油汚れお掃除法|レモン水をチンして…など裏ワザ
いまさら聞けないあれこれを一流の専門家が懇切丁寧にお教えします。よく使う電子レンジ、オーブントースター、魚焼きグリルなどの掃除の大敵はこびりつく油汚れ。そこで今回は、ちょっとした工夫でぐんと落としやすくなる掃除方法を紹介します。
目次
掃除前に油汚れをゆるめるひと工夫を
これらの加熱調理器は、汚れを放置すると加熱のたびに焦げ付き、落としにくくなるので注意が必要だ。
「拭き掃除の前に汚れをゆるめることで、各段に落としやすくなります。
電子レンジの汚れは、レモンなどに含まれる、油となじむ性質のある成分(リモネン)を利用すれば簡単に落とせます。オーブントースターはチーズなどが焦げ付きやすく、魚焼きグリルは魚の油が酸化してベタつきやにおいが発生します。
これらは部品を取り外して重曹を溶かした湯につけると、汚れが浮いて落ちやすくなります」(松浦さん)
電子レンジは月1回、オーブントースターと魚焼きグリルは週1回を目安に掃除し、魚焼きグリルの網と受け皿は使用後に毎回洗いたい。こまめに掃除を行えば家電も長持ちする。
電子レンジ
レモンの効果と香りでさっぱり清潔に!
●掃除のポイント1:全体的な汚れを取り除く
ターンテーブルや回転網がある場合は取り外し、電子レンジ内部の汚れを水拭きで取り除く。
●掃除のポイント2:レモンと水を加熱後拭く
半分に切ったレモンと少量の水を耐熱容器に入れ、電子レンジで2~3分加熱した後、そのまま10分ほど置く。仕上げに庫内を水拭きする。
※リモネンはレモンの皮に含まれているため、果肉はなくてもよい。
●掃除のポイント3:部品は中性洗剤で丸洗い
取り外した部品は台所用中性洗剤で洗う。焦げ付きがひどい場合は、ヘラなどで軽くけずると落としやすい。
●掃除のポイント4:扉・外側は重曹水で拭く
40℃程度の湯300mlに重曹大さじ1を溶かして作った重曹水を布巾に浸して絞り、扉や外側を拭く。市販のアルカリ電解水を使ってもよい。
オーブントースター・魚焼きグリル
重曹水だけでまるっと拭き掃除!
●掃除のポイント1:部品を重曹水につけ置き
網や受け皿、魚焼きグリルの扉など取り外し可能な部品は、厚手のビニール袋に入れた電子レンジと同様の重曹水に1時間ほど浸しておく。
●掃除のポイント2:内側を重曹水で拭く
庫内は、重曹水を含ませたティッシュペーパーや不織布で拭き、水拭きで仕上げる。
●掃除のポイント3:部品を中性洗剤で洗う
1の後、部品をビニール袋から取り出して台所用中性洗剤でよく洗う。
●掃除のポイント4:扉・外側は重曹水で拭く
オーブントースターの扉や外側は、重曹水を含ませて絞った布巾で拭く。汚れが少ない場合は水拭きでも充分。
お助けテク:魚焼きグリルの汚れは アルミホイルと水で防ぐ
魚焼きグリルは、受け皿にアルミホイルを1枚敷いてから使用すると、それを取り換えるだけで掃除になる。加えて、その上に水を少し入れておけば、蒸気で網の焦げ付きを防げる。
※掃除を始める前に、電源プラグを抜いてください。
※高温の重曹水は手荒れの原因になる可能性があります。ビニール製やゴム製の手袋を着用してください。
教えてくれた人
松浦純子さん/家事代行サービス「CaSy」にて、延べ1000軒の家をきれいにしてきたベテランスタッフ。
イラスト/細川夏子
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