高齢者におすすめのコンビニ食品|高たんぱくな食事で筋力低下の対策を
健康な体作りの要は、高たんぱくな食事から
高齢になると気になるのが「足腰の衰え」や「筋力の低下」。筋力を維持するためには、高たんぱくな食事が大切になってくるが、たんぱく質を意識した料理というのも手間がかかること。そこで、手軽に手に入れることができるコンビニ食品で高たんぱくなものを探してみよう。
美容や健康の知識に富んだ専門家に、親世代にすすめたいコンビニフードを教えてもらうこの企画。今回は、健康な体作りの専門家であるボディメイカーのJUNさんに、高齢者にもおすすめのコンビニ食品を教えてもらった。
コンビニそれぞれに健康的な体作りに活用できる、良い商品があるのでよくチェックするというJUNさん。意識して食べるようにしないと、不足してしまうたんぱく質だが、コンビニは調理いらずの高たんぱくな食品が、1人前の量で手に入れられる点でもおすすめだという。
「商品を手に取ったら、まず裏面の栄養成分表をチェックします。たんぱく質量が10~20g前後の高たんぱくなもので、脂質、炭水化物量が極力低いもの(目安としてそれぞれ10g超えないもの)を選ぶといいでしょう。あとは、お茶を買うなら、特保マークのついたお茶を買うというのもおすすめです」(JUNさん・以下同)
『だし香る茶碗蒸し 230g』(セブンイレブン)
●具だくさんで風味豊かな茶碗蒸し
割りたての新鮮な卵を使用し、枕崎産鰹節と北海道産真昆布を加えた風味の良い和風だしで仕上げてある。鶏肉・筍・えび・椎茸・銀杏と具がたっぷり入った、だしの香りが楽しめる茶碗蒸し。1つ230g入りで90kcal。たんぱく質は8.1g摂れ、糖質は5.1gと低め。
「のど越しがよく、とても食べやすい高たんぱく質食品だと思います。脂質糖質もそれほど多くないので、日頃のお食事のもう一品、としても取り入れやすい。温めても、冷やしても、そのままの状態でも、美味しくいただけます」
『ほぐしサラダチキン』(セブンイレブン)
●ほぐしてあるから食べやすく調理も時短
鶏むね肉を塩、こしょうでシンプルに味付け、じっくり蒸し上げてから、ひとつひとつ手でほぐされたジューシーな食感のサラダチキン。サラダや麺類のトッピング具材にもおすすめ。80g入って86kcal。たんぱく質は19.3g摂れ、脂質も糖質も1g未満。
「丸ごとのサラダチキンにかぶりつくがちょっと…と懸念される方や、丸々1個は多すぎて食べきれない、という方も多いので、ほぐされた状態なら、サラダに乗せたり、お料理に追加したりと、とても活用しやすいのでおすすめです」
『だし香る親子丼』(ファミリーマート)
●具だけだからご飯の量が調整できる
鶏肉や玉ねぎを卵でとじた、かつお、昆布や醤油の風味が効いたレトルトタイプの親子丼の素。139kcal。だしが効いていて、味が濃くないのも高齢者には食べやすいポイント。
「卵+鶏肉なので、高タンパク食材が、温めるだけで手軽においしく食べられます。コンビニにはご飯とセットになった親子丼もありますが、ご飯の量が多く、調整できないのが難点。こちらは、親子丼の具だけなので、自分でご飯の量を調整して丼が作れる点でもおすすめです。色んなコンビニの親子丼レトルトを食べ比べた中で、脂質が1番低いのがこちらでした」
『鶏白湯仕立ての野菜ちゃんぽんスープ』(セブンイレブン)
●レタス1個分の食物繊維が摂れるスープ
1杯でレタス1個分の食物繊維を摂ることができる。鶏骨を煮込んだ白湯をベースに魚介のうま味を加えた、シャキシャキとした食感と香ばしさが味わえる野菜たっぷりの、濃厚なちゃんぽんスープ。170kcal。たんぱく質は15.1gとしっかり摂れる。
「これ1杯で、1日に必要な野菜の1/2が摂れます。スープなのでサラダよりも咀嚼しやすく、満足できる1品です。これからの季節は体が冷えるので、内側から温めることも大切。こういった具だくさんのスープは作るのは手間なのでコンビニが便利です」
『でか焼鳥 もも塩』(ローソン)
●岩塩のシンプルな味付けで糖質をセーブ
余分な調味料を抜き、鶏肉本来の食感とうまみが味わえるもも肉を岩塩で味付けしたシンプルな1品。115kcal。糖質も0.1gと低い。
「温かい状態で焼鳥が手軽に食べられるのもコンビニの便利な点。ローソンは味付けが塩でシンプルな焼き鳥があり、タレよりも糖質がセーブできるのでおすすめです。時期によってはささみと野菜の串などもあるので、そちらもおすすめです」
ボディメイカー:JUNさん
中学の頃からダイエットとリバウンドを繰り返し、OL時代には68kgまで太ってしまう。そこから自身でトレーニングや食の知識を身につけ、『ベストボディジャパンで優勝する!』という目標の元取り組んだ結果、-18kgを達成し、ベストボディジャパン横浜大会でグランプリを勝ち取る。自身の経験を活かし、より多く方々にフィットネスの素晴らしさを伝えるべく、活動中。著書に『ダイエットに失敗してきた私がやせた 3Days糖質オフダイエット』(学研プラス)がある。
撮影/黒石あみ 取材・文/竹腰奈生