失敗しない介護食とろみのつけ方Q&A|誤嚥防ぐとろみ濃度を実演
では、実際にとろみ調整食品『トローミファイバー スティック3g×50袋』(宮源)を使用して、お茶(200ml)にとろみをつけてみました。
1.薄いとろみ … お茶200ml : 1.5g(半袋、左)
2.中間とろみ … お茶200ml : 3g(1袋、中)
3.濃いとろみ … お茶200ml : 6g(2袋、右)
とろみ濃度3種を比較:嚥下障害 軽度・中程度・重度
1.薄いとろみ…軽度の嚥下障害→スプーンを傾けるとスッと流れ落ちる。
2.中間のとろみ…中程度の嚥下障害→スプーンを傾けるととろとろと流れ落ちる。
3.濃いとろみ…重度の嚥下障害→スプーンを傾けるとゆっくりとひと塊にまとまり流れ落ちる。
介護が必要な人に適正なとろみの濃度とは
とろみ濃度を実際に体感する場合は、とろみのついたお茶を口に含み、そのまま上を向いて口の中での動きを確認したり、他の人から介助してもらいながら、自分の摂取のタイミングではなく、介助されるタイミングで摂取してみて。
誤飲やむせないよう十分注意しながら、口を大きく開いて、スプーンでとろみのついた飲料を少し高い位置から流し入れてみる。こうすることで、口の中でどのくらいのスピードで喉まで運ばれるのかを体感しやすい。
とろみは、薄すぎると、のどまでサッと流れてむせてしまう場合が。一方、濃すぎると、窒息の原因にとなる場合もあるという。
「本人にとって適正な粘度を、かかりつけの医師等に必ず聞き、安全に食べられるように、飲めるように粘度の調整してください。
また、濃いとろみは口の中に張り付いて残ってしまうので、食後の口腔ケアが大変になることも。食べる、飲む人にとって、適正なとろみを調整し、おいしく感じられて無理なく飲み込めるとろみの濃度を、守る、継続することが大事です」(高橋さん)
※掲載した商品は『Kamulier(カムリエ)』で販売しています。また、ワークショップや料理教室は、どなたでも参加ができます。参加申し込みは、HP、電話、または直接店舗まで。 詳しくは http://www.kamulier.com/shopbrand/ct63/
●kamulier(カムリエ)
住所:東京都文京区本郷3-2-15 新興ビル1F
電話:03-3812-6036
営業時間:11:00~19:00(月~土)
定休日:日・祝
ウェブサイト http://www.kamulier-gc.jp
【取材協力】
撮影/櫻井健司
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