やわらか食・刻み食を手軽に作れる最新調理家電「洗いやすさ、コードレスに注目して」選び方のコツを家電の達人がアドバイス
加齢により噛む力や飲み込む力が低下すると食材を細かく刻んだりやわらかくしたりするなど調理に手間がかかる。そこで注目したいのがブレンダーなどの調理家電だ。家電ライターの田中真紀子さんに、介護食作りにも役立つ最新の調理家電を教えてもらった。
教えてくれた人
田中真紀子さん / 家電ライター
家電ライター/家電を生活者目線で分析し、雑誌やウェブで紹介する家電のスペシャリスト。特に白物家電・美容家電に詳しい。自宅には最新家電を中心に200以上を所有し、年間300以上の記事執筆・監修に携わる。テレビ・ラジオにも多数出演。公式HP https://makiko-beautifullife.com/
下ごしらえに便利な万能品
高齢者の食事や介護食作りには、食材を細かく刻んだりやわらかく仕上げたりできる調理家電が便利だ。どのようなものがあるのか、最新機器の特徴や選び方、活用方法を解説いただいた。
フードプロセッサー「小型化が進み使い勝手も進化」
まずは、電動で食材を刻んだり混ぜたりするフードプロセッサー。
「最近のフードプロセッサーには、本体ではなく、カップのフタ側にモーターが搭載されている進化版が増えてきました。フタにモーターがついていると、カップの中にアタッチメントを取り付け、食材を入れれば、あとはかぶせたフタのスイッチを押すだけで自動で刻んだり砕いたりできるんです。
ブレンダー部分を取り外せば、そのままカップの中で味付けするなど調理を続けることもできます」(田中さん・以下同)
本体もコンパクトで軽いものが増えてきているので、シニア世代が扱うのに負担もなく、料理の下ごしらえにも手軽に活用できるという。
ブレンダー「重さに注意して選ぼう」
フードプロセッサーに似た調理器具で、ブレンダーがある。
「ブレンダーは、フードプロセッサーのように食材を刻んだり混ぜたりすることができるほか、食材を液体と一緒にかくはんすることで、スープ状になるまで調理することができる器具です。
便利なのは、『ハンドブレンダー』といわれる、片手で手軽に使えるタイプです。ただ、意外と重いのが難点。力に自信がない方は、実際店頭で持ってみて、長く使えるか検討してみるといいでしょう」
スープメーカー「攪拌・調理できるタイプも」
介護食など食材をやわらかくすりつぶしたり、ポタージュのようななめらかなものを作ったりする場合は、スープメーカーを選ぶ手も。
「最新のスープメーカーは、材料を入れるだけで煮込みからすりつぶしまで一気に行ってくれるものもあります。かぼちゃなどの硬い野菜も手軽にポタージュスープに仕上げることができます」
調理家電を選び方ときの注意ポイント
フードプロセッサーやブレンダーを選ぶ際には、いくつかのポイントがある。
コードレスタイプが断然使いやすい
まず、コードレスタイプに注目を。
「コード付きは使う場所がコンセントの位置に左右されます。またコードに食材がついたり、コードが何かをひっかけて倒したりする心配も。その点、コードレスは、こうしたデメリットはありません。充電する手間はありますが、慣れれば問題ないでしょう」
洗いやすさも要チェック
選ぶポイントとして、作り終えた後の洗いやすさも忘れてはならないという。特に、ブレンダーには鋭い刃があり、手洗いするとケガのリスクもある。
「最近の調理家電には、一部のカップなどを食洗機で洗えるものも出てきています。食洗機は高温で洗えるため、手で洗うより衛生的な場合があります。食洗機を使っている方は買おうとしている製品のどの部分まで食洗機で洗えるのか確認しましょう。
一方、スープメーカーなどは、ブレンダーやモーターがカップと一体化しているものが多いため、じゃぶじゃぶ洗えないケースがあります。その場合、深いカップにブラシを入れ、ブレンダーの裏側をこすって洗う必要があるので、不安な場合は避けた方が無難。また、容器がガラス製のものも割れるリスクがあるので注意しましょう」
やわらか食・刻み食を手軽に作れる最新調理家電2選
以上をふまえ、おすすめの調理家電を2品ご紹介。どちらも操作が簡単でシニア世代にも手軽に使えるのでチェックしてみて。※価格はいずれも2025年3月19日時点、税込。