最新の介護ICT/IoTシステムを導入した介護付有料老人ホーム<後編>
リハビリの4つの柱とは?
アズハイムのリハビリは「個別機能訓練」「体力測定」「生活リハビリ」「集団体操」の4つのアプローチで構成されている。これらに加えて、セントラルスポーツ株式会社とパートナー契約を結んでおり、インストラクターによるアズハイムオリジナルの健康イス体操「チェアアクティブ」で、介護予防とレクリエーションを行っている。
「個別機能訓練」は、その名の通り、オーダーメイドのリハビリだ。リハビリ専門資格を持った機能訓練指導員が担当する。「歩きたい」「動きたい」といった目標に向かって、計画を立てて取り組んでいく。「体力測定」も機能訓練指導員が行う。
介護スタッフが行うのが、「生活リハビリ」と「集団体操」だ。生活リハビリでは、自分でできることは自分で行う。残存能力を活かした介助を行い、自主的なトレーニングも推奨されていて、介護スタッフが至れり尽くせりの対応をするのではなく、「車椅子のフットレストに自分で足を乗せる」など自分で動くことが重視されているという。また、集団体操は、棒やボールを使った体操や口腔体操などを毎日の習慣として実施しているものだ。
最新のサポートと設備が安心を生む
屋上には、より実践的なリハビリスペースが用意されていた。景色を眺め、外の空気を感じながら行えるので、単調になりがちなリハビリでも気分を変えて取り組みやすくなる。また、ここは庭園にもなっていて、菜園やガーデニングを楽しめるほか、車椅子でも楽しめるように、花壇の高さが調整してあった。周囲に遮るものがなく、日当たりは抜群。ししとうやピーマン、シソなどが立派に育っていた。
アズハイム練馬ガーデンは、各フロアに機能訓練指導員を1人ずつ配置するという充実した体制を組み、リハビリに本気で取り組んでいる。また、入居者の状態把握やコール対応、記録入力など全てをスマートフォン1台に集約した「EGAO link」の導入によって、スタッフは時間に余裕を持てるようになった。
それによって、入居者に向き合う時間が多くなり、リハビリや「夢を叶えるプロジェクト」をはじめとする個別ケアを充実させることができている。覚醒、起き上がり、離床などの動作をスマートフォンでスタッフがリアルタイムで把握しているので、居室内での夜間の転倒事故も大幅に減少しており、入居者本人はもちろん、家族にとっても大いに安心できる環境だ。最新の介護におけるICT/IoTシステムの効果を、ぜひその目で確かめてみてはいかがだろうか。
【データ】
施設名:アズハイム練馬ガーデン
公式WEBサイト:http://as-heim.com/nerimagarden/
所在地:東京都練馬区田柄2-34-7
最寄駅:東京メトロ有楽町線・副都心線「地下鉄赤塚駅」徒歩4分、東武東上線「下赤塚駅」徒歩5分
類型:介護付有料老人ホーム
運営主体:株式会社アズパートナーズ
敷地面積:1562.01平方メートル
延床面積:2747.99平方メートル
室数:71室
入居要件:65歳以上の要支援・要介護者
構造:鉄筋コンクリート造 地上3階地下1階建
開設年月日:2017年6月1日
料金:
・プランA(月払い方式)/入居一時金(非課税・返還制度有)0円、月額利用料39万5000円(月額利用料内訳は家賃24万5000円、管理費7万円、水光熱費2万円、食費6万円)
・プランB(一時金方式)/入居一時金(非課税・返還制度有)960万円、月額利用料23万5000円(月額利用料内訳は家賃8万5000円、管理費7万円、水光熱費2万円、食費6万円)
・プランC(一時金方式)/入居一時金(非課税・返還制度有)1290万円、月額利用料18万円(月額利用料内訳は家賃3万円、管理費7万円、水光熱費2万円、食費6万円)
撮影/津野貴生
【このシリーズのバックナンバー】
●各種専門職のそろった介護付有料老人ホーム<前編>
●各種専門職のそろった介護付有料老人ホーム<後編>
●睡眠と食、生活の継続性にこだわった介護付有料老人ホーム<前編>
●睡眠と食、生活の継続性にこだわった介護付有料老人ホーム<後編>
●地域に密着した「日常感覚」の介護付有料老人ホーム<前編>
●地域に密着した「日常感覚」の介護付有料老人ホーム<後編>
●「終の住処」を追求する介護付有料老人ホーム<前編>
●「終の住処」を追求する介護付有料老人ホーム<後編>