死ぬまで自分の足で歩くために… 「ロコモ度」をチェック!
ロコモティブシンドロームの原因
●加齢(骨は女性で閉経前後から、男性で60才頃から急速に低下。筋肉は男女とも40代以降毎年0.5~1.0%ずつ低下する)
●遺伝(筋肉や骨、関節などが衰えやすい遺伝背景がある)
● 運動器の疾患(骨粗しょう症、骨折、変形性関節症、変形性脊椎症、変形性腰椎症、脊柱管狭窄症など)
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●運動習慣の欠如
●日常生活での活動量の低下
●不適切な栄養摂取状態(肥満、痩せすぎ、低栄養など)
緑文字の三つは、心掛け次第で向上できることです。
今すぐ始めたい“死ぬまで歩き続ける”ための体操
●ロコトレ
ロコモティブシンドローム予防のための運動はこの2つ。簡単そうに見えるが、ふだん運動習慣のない人などには意外に大変。バランスを保とうとして動く筋肉、心地よい負荷感を感じる筋肉など、ふだん使われない筋肉を意識することができ、同時に足腰の衰えを自覚できる。毎日続けることが大切だ。
【片脚立ち】バランス力をつける
姿勢をまっすぐにして立ち、片脚を軽く上げて1分間静止。転ばないように、すぐにつかまるものがある場所で行う。
左右1分ずつ×3回/日
【スクワット】下肢の筋力をつける
1:肩幅より少し広めに足を広げ、つま先は外側に30度くらいずつ開いてまっすぐに立つ。
2:膝が足の人差し指の方向に向くように、またつま先より前に出ないようにして、お尻を後ろに引くように膝を曲げて体を沈め、元の姿勢に戻す。深呼吸をする速度で5~6回繰り返す。膝を傷めないよう90度以上は曲げないように注意。
5~6回×3回/日
イラスト/日本整形外科学会ロコモパンフレット2015年度版より
取材・文/斉藤直子