《認知症専門医のススメ》シニア世代が活用したいスマホ機能は「音声入力」「メモ機能」「アラーム」
シニア世代にも浸透しているスマホだが、メールやカレンダーなどの小さな画面での文字入力に、もどかしさを感じる場面も少なくない。しかし、操作の難しさから電話代わりにするだけにとどめてしまうのは、脳の健康を守るチャンスを逃していることになりかねないと、認知症専門医の内田直樹さんは指摘する。
内田さんは、スマホを自分の脳を助ける「秘書」や、常に寄り添い支えてくれる「伴走者」のような存在にするために、無理に指先で打ち込む必要はないと説く。中高年こそ使いこなしたい基本機能が「音声入力」「メモ機能」「アラーム」だという。操作のストレスを劇的に減らすことこそが、脳を能動的に働かせ、認知機能を維持する近道になる。
著書『脳にいいスマホ』(サンマーク出版)より、日常生活をラクにしながら脳を鍛える「3大活用術」を抜粋してお届けする。
文字入力のストレスを減らす「音声入力」
音声入力を使えば、散歩中に思いついたこと、料理を作りながら気づいたこと、テレビを見ていて「これは覚えておきたい」と思ったことを、その場ですぐメモできます。
たとえば…
・「今日の散歩で見かけた桜がきれいだった」
・「血圧の薬を切らしそう。次回の通院で相談」
・「孫の誕生日プレゼント、レゴブロックがいいかも」
こうした日常の小さな気づきを記録していくこと自体が、脳を活性化させます。そして、後でメモを見返したとき、「あの日はこれをしていた」「けっこう行動した」という実感が得られます。
実は若い人も最近、文字入力よりラクな「音声入力」を大いに使っています。ぜひこれに慣れて、ストレスを減らしましょう。
音声入力は、スマホに向かって話すだけで、自動的に文字に変換してくれる機能です。たとえば「こんにちは。今日はいい天気ですね」と話せば、そのとおりに文字が画面に出ます。手で1文字ずつ打つより、ずっと速く、ラクに入力できます。
私は、スマホを使うにあたって、「音声入力を使いこなす」ことは、操作のストレスを大幅に軽減する、中高年こそ、いちはやく取り入れていただきたいスキルだと思っています。
とはいえ、何も難しいことはありません。使い方はとても簡単。まず、文字を入力したい画面(メールやLINE、メモなどなんでも)を開きます。
次に、キーボードのマイクの形をしたボタンを探してタップ。すると音声入力モードになり、スマホに向かって話すと持ち主の声を聞き取り始めます。
話し終わったら、もう一度マイクをタップすれば入力完了です(次の解説をお読みくださいね)。
文章の途中に「、」や「。」を入れたい場合は、「てん」「まる」と言えば句読点が入ります。「改行」や「次の行」と言えば段落も変えられます(機種によりちがいがあります)。慣れると、買い物メモや日記、友人へのメールなどの作文があっという間にできます。文字入力のストレスが10分の1くらいに軽減するのです。
「ながら時間」を有効活用しよう
音声入力の良さは、速さと手軽さの他に次のようなものがあります。
・移動中や家事の合間などに「ながら入力」がしやすい
・長い文章や考えを整理しながら入力できる
・手が疲れないので、手指の関節痛や腱鞘炎がある人もラク
