【最新の医学研究】認知機能の維持に!「Googleアカウント」を活用した“脳ビルディング”の方法を認知症専門医が解説
「あの人の名前、なんだっけ……」
ふとした物忘れを「もしや認知症の兆候では?」と不安に思う人もいるでしょう。認知症専門医の内田直樹さんは、こうした不安を抱く人が増える一方で、世の中には重度の症例ばかりを強調した情報や誤解が多く、それが「本当の意味での予防」を妨げる事実誤認を生んでいると指摘する。
中でも「スマホに頼ると脳がなまる」という思い込みは、むしろ予防の機会を逃している可能性がある。最新の医学研究では、デジタル機器を複数の目的で能動的に使うことが、認知機能の維持・改善に有効である可能性が示されているからだ。
内田さんの著書『脳にいいスマホ』(サンマーク出版)より、脳を活かし、鍛える「脳ビルディング」の第一歩として、Googleアカウントの活用法を抜粋してお届けします。
インターネット上の「名刺」Googleアカウントをつくろう
人やコミュニティとの「関わり」が生じれば、忙しくなったり、面倒なことがあるとしても、無理のない範囲でそれを引き受け、活動することが、脳を活かし、守り、鍛えてくれます。脳は「能動的」な思考や活動で活性化し、マンネリや退屈によって衰えます。筋肉さながら“脳ビルディング”の相棒がスマホです。
スマホは人とつながるツールとして非常に優秀です。
距離に関係なくリアルタイムでコミュニケーションがとれます。逆に、気軽にメッセージを残し、相手が都合のいいタイミングで応えてもらうこともできます。
インターネットでは、日頃の生活ではまったく接点がない人とも、何らかのきっかけで出会い、ほどよい距離で関係を保つことも可能です。言うまでもなく、「知的活動」を増やすことにも役立ちます。
そこで最初にインターネット上の名刺代わりとなる「Googleアカウント」を作りましょう。
Google(グーグル)とは、アメリカのIT企業の代表的なサービスです。もともとは「インターネットで情報を検索するためのサービス(検索エンジン)」から始まった企業でしたが、現在は生活や仕事に役立つさまざまなサービスを提供しています。検索することを俗に「ググる」と言うのも、このGoogleから来ています。
Googleは、検索にとどまらず、多様なサービスの多くが無料で使えることも特徴です。サービスのなかには、より便利な機能を追加した有料サービスもありますが、まずは無料のサービスの利用から始めてみましょう。
インターネットを利用する際、サービスごとに違うアカウントを作ると、パスワードを忘れたり、管理が大変になったりしがちです。
Googleアカウントがあれば、1つのアカウントで次のようなサービスにログインできます。複数のパスワードを覚える必要もなく、手間とストレスを減らすことができるので、とても便利です。アカウントをつくると以下のようなことができます。
・Google検索
知りたいことをキーワードで入力すると、関連する情報が見つかります。辞書や図鑑、新聞の代わりにもなります。
・Google Keep(キープ)
思いついたことをさっと書き留めておくのに便利なメモアプリです。紙の付箋のように、カラフルに色分けしたり、チェックリストを作って、課題(タスク)を管理することもできます。メモ代わりに撮った「商品のクレジット」などの写真を文字に変換して残すこともできます。
・Gmail(ジーメール)
無料で使えるメールサービスです。家族や友人、病院や役所とのやり取りにも使えます。さらにお店の予約確認や荷物の追跡情報が自動で整理される機能も便利です。
・YouTube(ユーチューブ)
動画を見たり、自分で動画をアップロードしたりできます。料理、健康、趣味、音楽、ニュースなど、あらゆるジャンルの動画があり、視聴履歴が残ったり、お気に入りの動画が自動的にピックアップされるなど、自分好みの動画が集まります。
・Google Maps(マップ)
地図を見る、目的地までの道順を調べる、近くのお店を探すなどができます。外出や旅行のときにとても便利です。
・Google Photos(フォト)
スマホで撮った写真を自動で保存し、整理してくれます。大切な思い出を保存でき、いつでも好きなときに、どの端末(デバイス)からでも写真を見返すことができます。
・Google Calendar(カレンダー)
予定やイベントを入力すると、設定した時間に通知してくれます。病院の予約や家族の誕生日などのほか、Gmailに届いたフライト情報やホテルの予約情報が自動でカレンダーに追加されるなど、便利な連携機能もあります。
・Google Drive(ドライブ)
文書や写真、ファイルなどをネット上に保存しておくことができます。家族や仲間との共有も可能です。
・Google翻訳
外国語を自動で翻訳してくれるサービス。旅行や語学の勉強にも役立ちます。
・Gemini(ジェミニ)
Googleが開発した生成AIです。文章の作成や要約、情報検索、アイデア出しなど、まるでアシスタントのようにさまざまな課題(タスク)をこなしてくれます。
ここで1つ、実際にGoogleのサービスを最近利用するようになった方のエピソードを紹介します。ご自分なら、これらのサービスを暮らしのなかでどのように使うと楽しそうか、イメージしながらお読みください。
