日本初「薬やめる科」外来の断薬専門医が教える降圧剤のやめ方・減らし方
松田史彦医師への取材をもとに『日経メディカル処方薬事典』を参考にして降圧剤の「やめやすさ」と「ポイント」をまとめた。〇、△のマークはやめやすさの難易度を表している。
【カルシウム拮抗薬】やめやすさ:△
主な販売名:アムロジン、ノルバスク、アダラート、アテレック、カルブロックなど
末梢血管や冠動脈を拡げることで血圧を下げる。長時間作用型と短時間作用型など、同じ分類の薬で数種類処方されているケースがあり、減薬しやすい。
【ARB】やめやすさ:△
主な販売名:ニューロタン、ブロプレス、ディオバン、オルメテック、ミカルディスなど
現在最も使用されている降圧剤。カルシウム拮抗薬などとの配合剤もあり、どちらか1薬に減薬可能。
【ACE阻害薬】やめやすさ:◯
主な販売名:エースコール、タナトリル、レニベース、コバシルなど
体内の血圧を上げる物質の生成を抑えることで血圧を下げる。降圧効果は強くなく、副作用の咳(空咳)が出ている場合は医師に相談する必要がある。
【β遮断薬】やめやすさ:◯
主な販売名:インデラル、テノーミン、メインテート、セロケン、ロプレソールなど
β受容体遮断作用で血圧、心拍数などを抑える。頻拍気味の人には効くものの、運動などで血管の流れをよくして心臓が楽になれば、減薬しやすい。
【サイアザイド系利尿薬】やめやすさ:◯
主な販売名:ナトリックス、ヒドロクロロチアジド、フルイトランなど
体内の余分な水分などを尿として排泄し、高血圧やむくみなどを改善する。他の降圧剤も服用し、頻尿が気になる人は医師に相談したうえでやめやすい。
写真/PIXTA
※週刊ポスト2026年1月16日・23日号
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