認知症と似てる老人性うつ 見つけ方と対処法
老人性うつの引き金になる環境をチェックしましょう。
・特に仕事をしていない
・没頭できる趣味や気晴らし法がない
・子どもが独立して夫婦だけの生活になった
・配偶者を亡くした
・長年一緒にいたペットが死んだ
・家族・親戚・知人などがあまり訪ねてこない
・がんなど再発しやすい病気をした
・腎臓病など改善が難しい病気を持っている
・住み慣れない土地に引っ越すことになった
・炭水化物が多いバランスの悪い食生活をしている
このような状況で「喪失感」や「不安」があるようなら、老人性うつへの進行に注意しておいたほうがいいでしょう。
バランスの良い食生活で老人性うつ対策を
食事にも注意が必要です。
一人暮らしや高齢で食事を作れなくなった世帯では、コンビニ弁当などを食べる機会が増えるかもしれません。そうした食生活ではどうしてもサンドイッチやおにぎり、パスタなど炭水化物に偏りがちです。
炭水化物は体内でブドウ糖に変換されてエネルギーとなる物質です。ブドウ糖は脳のエネルギー源でもありますから、もちろん欠かすことはできません。しかし、脳を働かせるにはエネルギーだけでなくビタミンやミネラル、たんぱく質や脂質といった栄養素も必要です。
ですから、野菜や豆類、肉や魚、海藻類といった食材もとらなければならないんです。いくら高級な車でも、ガソリンばかり補給して燃焼させては焼け付いてしまいます。オイルや電気系統など細部を整えてこそ、快適な走りを実現できます。脳の働きも、それと同様なんです。
バランスの良い食生活を心がけることは、老人性うつを避ける対策の一つになります。