血糖値を改善する「栗原式食事術」を考案した医師が指南!見直したい食品のGI値と食べる順番【食品のGI値一覧付き】
一方で、果物は健康にいいイメージがあるが、こちらも「食べすぎには注意」と栗原医師はいう。
「果物は果糖という単糖類の糖質を多く含み、吸収が非常に速い。GI値は低いのですが、吸収された果糖の10~20%だけがブドウ糖になり、残りは中性脂肪として蓄えられます。果糖が脂肪に変わり細胞の貯蔵スペースをいっぱいにすると、後から入ってきたブドウ糖が血液中にあふれやすくなる。短期的には血糖値を上昇させませんが、長期的に見れば糖尿病を招きやすい食べ物なのです」
積極的に摂取したいのが、ビタミンB1を豊富に含む食品だ。
「ビタミンB1にはブドウ糖が燃焼してエネルギーとして使われるのを円滑にする働きがあります。不足すると血糖値の上昇につながるので、豚肉や大豆、うなぎ、レバーなどを積極的に食べるようにしましょう」
食物繊維も意識して摂取したい。
「糖の吸収を遅らせる働きがあり、後から入ってきた糖質の吸収がさらに遅くなります。食事の最初は、食物繊維が豊富でGI値の低い野菜や海藻、きのこ類を食べるのがいいでしょう」
食物繊維を多く含む食品一覧
食物繊維を多く含む食品と、食材100gあたりに含む食物繊維の量は以下の通りだ。
<主食>
●ライ麦パン:5.6g
●そば:3.7g
●雑穀米:1.5g
●玄米:3g
<豆・種実類>
●ごま:12.6g
●小豆:11.8g
●豆腐:0.4g
●納豆:6.7g
<野菜>
●ブロッコリー:4.4g
●ほうれんそう:2.8g
●モロヘイヤ:5.9g
●納豆:6.7g
<きのこ>
●エノキダケ:3.9g
●しめじ:3.7g
●まいたけ:2.7g
●しいたけ:3.5g
<海藻>
●寒天:74.1g
●もずく:2g
●ひじき:43.3g
●わかめ:3g