血糖値を改善する「栗原式食事術」を考案した医師が指南!見直したい食品のGI値と食べる順番【食品のGI値一覧付き】
日本の糖尿病患者数は約579万人(2020年厚労省調べ)。予備群を含めると2000万人にのぼると言われる。血糖値を下げるには、食事や運動など生活習慣の改善が大切だ。薬を使わず食事での自力改善策の実践で、血糖値を下げることに成功した事例を紹介する。
教えてくれた人
栗原毅さん/栗原クリニック東京・日本橋院長。著書に『薬を使わず血糖値・ヘモグロビンA1cを自力で下げる食べ方実践ガイド』(主婦の友社)などがある
油ものも酒もOK!血糖値を下げる糖尿病博士の「栗原式食事術」
血糖値を下げる鍵は「食事」にもある。
「これまで糖尿病の元凶は高エネルギー食、つまりカロリーの過剰摂取が原因といわれてきました。しかし、欧米の研究報告や私の医師としての長年の経験から、重要なのは糖質の摂り方にあるという結論に至りました」
こう指摘するのは、『薬を使わず血糖値・ヘモグロビンA1cを自力で下げる食べ方実践ガイド』(主婦の友社)などの著書があり、糖尿病博士として知られる栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅さんだ。
血糖値を改善する「栗原式食事術」を考案した栗原医師が重視するのは、「GI(グリセミック・インデックス)値」だ。
「GI値とは、食品を食べた時の血糖値の上昇率を示す数値です。100に近いほど血糖値が上がりやすい。精白米や食パン、うどんなど、GI値の高い主食の食べすぎは禁物です」(以下、栗原さん)
下の表のように、主食でも玄米やそばは比較的GI値が低く、血糖値を上げにくい。野菜は総じて低めだが、じゃがいもやにんじんはGI値が高い。
食品のGI値一覧表
血糖値が高めの人はGI値60以下の食品を選んだり、食べる量に気をつける。
<肉類>
【1】牛もも:46
【2】牛サーロイン:45
【3】牛タン:45
【4】豚もも:45
【5】豚ロース:45
【6】鶏もも:45
【7】鶏むね:45
【8】ベーコン:49
【9】ソーセージ:46
<魚類>
【1】あじ:40
【2】いわし:40
【3】かつお:40
【4】さば:40
【5】さんま:40
【6】ぶり:40
【7】まぐろ:40
【8】いか:40
【9】あさり:40
【10】いくら:40
<米・パン・麺>
【1】玄米:56
【2】そば:59
【3】はるさめ:32
【4】精白米:84
【5】食パン:91
【6】うどん:80
【7】そうめん:68
【8】スパゲッティ:65
【9】もち:85
<野菜・果物>
【1】たまねぎ:30
【2】なす:25
【3】トマト:30
【4】レタス:23
【5】きゅうり:23
【6】大根:26
【7】バナナ:55
【8】りんご:36
【9】じゃがいも:90
【10】にんじん:80