超カンタン&お手軽“冷製スープ”で暑さで疲れた体を元気に! あると便利「水だしスープ」の作り方も
この夏、あまりの暑さに食欲が失せ、冷たいものしか受けつけないという人も多いのでは。そこで、管理栄養士の吉澤まゆさんがサラッと栄養が摂れる「冷製スープ」のレシピを教えてくれました。固形物が苦手なシニア世代にもぴったりですよ。
教えてくれた人
吉澤まゆさん/管理栄養士、「GOHAN-MAYU」主宰
「毎日負担なく作れて心と体が喜ぶ料理」を雑誌や書籍で提案するほか、オリジナルスープの販売も行う。
食欲がない…という時にピッタリなのがスープ
酷暑によるの食欲不振について、吉澤さんは「そんなときは、むりに詰め込む必要はなく、体の声にこたえてあげることが先決。冷たく、飲みやすいスープで、まずは何かを口にし、全般的に不足しがちな栄養素を少しでも体に取り入れながら食欲回復をめざしましょう」といいます。
冷たいけれどほっとできる簡単スープで、疲れて弱った体をおいしくいたわって。
冷たいスープで食欲回復のPoint5
1.さっぱり・あっさり・やさしい味で
2.酸味をきかせて食欲にスイッチを
3.のどごしと口あたりのよさを意識
4.刺激の強い食材は控えめに
5.とろとろ&ねばねば系で飲みこみやすく
冷蔵庫に常備したい「水だしスープ」
時間をかけて抽出した自然の旨みが、疲れた体にじんわり沁みわたる!冷蔵庫で2~3日保存可能。
<作り方>(作りやすい量)
【1】麦茶ポットに水5カップ、かつおぶし10g、昆布5gを入れ、冷蔵庫で一晩おく。
【2】昆布を取り除き、かつおぶしをこす。
※具材のカスが気になる場合は、お茶用のパック、または茶こし付きのポットを使っても。
<ポイント>
・食前酒感覚でそのまま飲んでもOK
・梅干しととろろ昆布を加えてもおいしい。クエン酸やビタミンC、食物繊維をプラス!
凍らせて「スープ氷」をストックしよう!
「水だしスープ」を製氷機で凍らせておけば、必要なときに必要な分だけ使えて応用力アップ。2~3週間保存可能。
「水だしスープ」の即席アレンジ3品
1. お茶漬け風
<作り方>(1杯分)
【1】水だしスープ3/4カップに、しょうゆ小さじ1、塩少量を加えて混ぜる。
【2】器にご飯適量を盛り、しらす・むき枝豆(ゆで)各大さじ1をのせる。【1】を注ぎ、刻みのり適量をのせる。
<ポイント>
ご飯がするっと入って、たんぱく質も豊富!
2. 豆腐とモロヘイヤのすまし汁
<作り方>(1杯分)
【1】水だしスープ3/4カップに、しょうゆ小さじ1/2、塩ひとつまみを加えて混ぜる。
【2】器にさいの目に切った絹ごし豆腐1/4丁(約80g)、茎の硬い部分を取り除いて粗く刻んだモロヘイヤ2本分を入れ、【1】を注ぐ。
<ポイント>
モロヘイヤには抗酸化ビタミンがたっぷり!
3. サラダ風
<作り方>(1杯分)
【1】器に、さいの目に切ったパプリカ(赤・黄)各1/8個分、ズッキーニ1/4本分を入れる。
【2】水だしスープ3/4カップに塩ひとつまみを加えて混ぜ、【1】に注ぎ、オリーブオイル適量をたらす。
※材料中のオリーブオイルは、可能であればエクストラバージンタイプを使ってください。
[<ポイント>
カラフルな見た目も、食欲アップの重要要素。
「スープ氷」や市販のだしで!即席ひんやり和スープ6品
超カンタン&お手軽なアレンジレシピを紹介。「基本の水だしスープ」「冷蔵庫の定番にプラス」「お手軽ポタージュ」「おろして・つぶして・刻んで、すり流し風」など、その日の気分で楽しんで。
1. 冷たいかきたま汁
<作り方>(2杯分)
【1】鍋にだし汁(水だしスープも可)2カップ、しょうゆ大さじ1/2、塩ひとつまみを入れ、中火にかける。
【2】煮立ったら火を弱め、水溶き片栗粉(片栗粉大さじ1を同量の水で溶く)を加えてかき混ぜ、溶き卵1個分を少しずつ流し入れる。
【3】粗熱をとって冷蔵庫で冷やし、飲む直前に黒こしょうをふる。
<ポイント>
卵のふわふわ感とやさしいとろみに癒される。
2. はんぺんとみょうがの冷たいみそ汁
<作り方>(1杯分)
【1】器に、ひと口大に切ったはんぺん1/4枚分、せん切りにしたみょうが1/2個分、乾燥わかめひとつまみ、みそ小さじ1を入れ、湯1/2カップを注ぐ。
【2】みそを溶き、わかめがふやけたら、「スープ氷」2~3個を入れる。
<ポイント>
清涼感たっぷりで、高たんぱく・低脂質。
3. レタスとコーンの冷たいみそ汁
<作り方>(1杯分)
【1】器に、ひと口大にちぎったレタス1枚分、冷凍コーン大さじ1、みそ小さじ1を入れ、湯1/2カップを注ぐ。
【2】みそを溶き、レタスがしんなりとしたら、「スープ氷」2~3個を入れる。
<ポイント>
お湯でくたっとさせたレタスで食べやすく。
4. オクラのすり流し風
<作り方>(1杯分)
【1】オクラ3本はさっとゆでてヘタとガクを切り落とし、輪切りにする。トッピング用に数個とりわけ、残りをさらに細くなるまで包丁でたたく。
【2】器に水1/2カップ、めんつゆ(2倍濃縮)・酢小さじ各1、たたいたオクラを入れ、よく混ぜ、輪切りにしたオクラをトッピングする。
<ポイント>
オクラの水溶性食物繊維が腸の調子を整える。
5. 長いものすり流し風
<作り方>(1杯分)
器に、水1/2カップ、鶏がらスープの素(顆粒)小さじ1/4、塩少量、すりおろした長いも約5cm分(50g)を入れてよく混ぜ、せん切りにした大葉適量をのせる。
<ポイント>
胃腸の働きを助け、滋養強壮効果も期待。
6. アボカドのすり流し風
<作り方>(1杯分)
器に、水1/2カップ、白だし小さじ1、フォークなどで粗くつぶしたアボカド1/2個分を入れてよく混ぜ、オリーブオイル適量をたらす。
※材料中のオリーブオイルは、可能であればエクストラバージンタイプを使ってください。
<ポイント>
完熟のアボカドを選んで、とろりなめらかに。
撮影/田中宏幸
※女性セブン2024年9月12日号
https://josei7.com/
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