LINEの利用率60代で8割以上「送信取消、グループ退会」ほか知っておくべき7つの基本機能を専門家が解説
月間ユーザー数は9700万人(2024年3月末時点)、日本の人口の約80%が利用しているというコミュニケーションアプリ「LINE」。もはやその名を知らない日本人はいないのでは?それほど普及しているアプリだが、トーク(メール)機能や通話機能以外はあまり使っていない、という人が多いよう。今回はそんな「LINE」をもっと上手に活用するノウハウを伝授する。
教えてくれた人
岩間麻帆さん/かもめIT教室代表
初心者やシニア向けにパソコンやスマートフォンなどのマンツーマンレッスンを行う「かもめIT教室」代表。就労支援講座やセミナーの講師としても活躍。著書に『大きな字でわかりやすいLINEライン入門』(技術評論社)など多数。
LINEの利用率60代で8割超え
LINEは、文字やスタンプなどを使ってメッセージのやり取りができたり無料通話が楽しめるアプリだ。
「現代のコミュニケーション手段として、いまやなくてはならない存在です。家族や友達との連絡手段として、メールよりLINEが主流になっています」
と、「かもめIT教室」代表の岩間麻帆さんは話す。総務省の調査(※)を見ても、LINEの利用率は50代で93.7%、60代で86.3%と、50代以降にも浸透しているのがわかる。
「LINEは便利な機能が満載なのに、使いこなせていない人が多い。送る相手を間違えた場合、メールだと消せませんが、LINEは24時間以内なら取り消せます。ほかにも、複数のメンバーからアンケートを取ったり、スタンプのカスタマイズができるなど、新機能がどんどん追加されています」(岩間さん)
便利な機能を知れば、使い勝手がもっとよくなるうえ、一目置かれること間違いなし。操作も簡単!一緒に試してみよう。
※2024年6月発表「令和5年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」。
これだけは押さえておきたい「LINEの7つの基本機能&設定」
機能がたくさんあって覚えられないあなたへ! LINEの使い方をわかりやすく解説します。
<1>メッセージの送信取消
メッセージを間違えて送っても、送信後24時間以内なら取り消せる。
「送信を取り消すと、相手と自分のトークルームから該当のメッセージが削除されます。相手が開封した後でも可能です」(岩間さん・以下同)。
【1】削除したいメッセージやスタンプなどを長押しすると写真のようなメニューが開く。「送信取消」を選択。
【2】確認メッセージが表示されるので「送信取消」を選ぶ。一度削除したメッセージの復元は不可能。
【3】相手と自分のトークルームに「メッセージの送信を取り消しました」という文言が表示される。
<2>メッセージの削除
自分のトークルームからは消えるが、相手のトークルームにはメッセージが残る。
「整理を兼ねて自分のトークルームをスッキリさせたいときに便利。なかには、連絡を取っていることがばれたらまずい相手とのやり取りを残さないために活用するケースも」。
【1】削除したいメッセージを長押ししてメニューを表示させる。この場合、24時間以上経っているので「送信取消」は表示されない。
【2】複数のメッセージを同時に削除できる。削除したいメッセージを選択すると左側にチェック印がつく。「削除」を選択すると実行される。
【3】「削除しました」などのメッセージは表示されない。