「脳神経外科」「糖尿病専門」女医2人の朝食とルーティーン公開「多くの栄養素」「糖質管理」で健康キープ
体や健康についての専門家はどんな食事や生活をしているのだろうか。そこで、脳神経外科医の加藤庸子さんと糖尿病専門医の市原由美江さんにこだわりの朝食や毎日のルーティーンを教えてもらいました。忙しいときや食欲がないときにできる方法も紹介。医療の最前線で活躍するおふたりの健康術を日々の参考にしてみて!
教えてくれた人
藤田医科大学ばんたね病院脳神経外科教授 加藤庸子さん
専門は脳血管障害、脳卒中、とくにくも膜下出血。くも膜下出血を未然に防ぐ「クリッピング術」のスペシャリスト。著書に『最強女性脳外科医 神メンタルの作り方』(主婦の友社)など。
内科・糖尿病専門医・医学博士 市原由美江さん
自身が11才のときに1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医になる。著書に『血糖値を自力で下げるやり方大全』(フォレスト出版)など。
【加藤庸子さん】ある日の朝食「朝食では、多くの栄養素を摂ることを心がけている」
βカロテン豊富なにんじんはサラダに欠かせない!
小ぶりのおにぎり。具材はたらこや鮭など。ご飯に塩は入れず、味付けのりを巻く/ゆで卵(塩やマヨネーズを使用)/野菜サラダ(にんじんのせん切りを茶碗1杯分程度) /牛乳1杯(200ml程度)
「お腹が減ると仕事に身が入りません。朝ご飯はしっかり食べて全力で仕事に打ち込みます」と加藤庸子さん。
朝食では、多くの栄養素を摂ることを心がけている。
「少量でもパンかご飯は必ず。そしてゆで卵など、卵料理を1品。野菜サラダに欠かせないのはβカロテンが豊富で抗酸化作用のあるにんじんです。手軽に飲める牛乳でたんぱく質を摂ります。肌寒いときは少し温めて飲みます」
食欲がないときでも、バナナ1本は必ず食べる。
「朝8時くらいに活動ホルモンがピークに達するため、極力6~7時の間に食べるようにしています」
【加藤庸子さん】Myルーティン
<1>1日の食事時間と量の比重は?
【時間】朝:6:00/昼:12:30/夜:18:30
【比重】3:6:1
<2>おやつを摂る習慣は?
11時半頃、職場の仲間と一緒にお菓子を食べて一息つく。
<3>果物はいつ食べる?
朝のバナナ以外はあまり果物を食べない。
<4>1日の水分量は?
お茶や牛乳など、2L以上は摂るようにしている。
<5>朝のルーティンは?
ラジオ体操(第1、第2)で身体を動かす。
【市原由美江さん】ある日の朝食「均等に糖質を摂れるよう朝食内容は固定」
女性は50代以降、糖質を意識した食事を!
硬めに炊いた玄米100g/糸寒天を入れたインスタントみそ汁/納豆1パックを生卵と混ぜる。たれは塩分が多いので半分残す/もやしとにらのナムル(各適量を電子レンジで加熱し、ごま油と塩で味付けしたもの)/ブラックコーヒー+無調整豆乳
糖尿病専門医の市原由美江さんは、均等に糖質を摂れるよう朝食内容は固定しているそう。
GI値の低い玄米、インスタントのみそ汁には食物繊維が豊富な糸寒天を入れるなどで、食後の血糖値の上昇をゆるやかにしている。
「玄米は硬めに炊き、よく噛んで食べて満足度をアップ。時間をかけて食べることも、血糖値の上昇抑制に。良質なたんぱく源である納豆も、血糖値を上昇させない効果があるので必ず食べています」
飲み物はブラックコーヒーに豆乳や牛乳を入れて、過剰な糖質の摂取は避けている。
【市原由美江さん】Myルーティン
<1>1日の食事時間と量の比重は?
【時間】朝:7:00/昼:12:00/夜:18:00
【比重】2:5:3
<2>おやつを摂る習慣は?
間食は摂らない。水分補給のみ。
<3>果物はいつ食べる?
糖質が多いのと、太りやすい果糖が含まれているため、基本的に食べない。
<4>1日の水分量は?
飲むのは緑茶や水、白湯など。食事のとき、入浴前後と寝る前に飲む。休憩中はブラックコーヒー。午前と午後で各500ml程度。
<5>朝のルーティンは?
30分の犬の散歩、庭の植物の水やりや草取り。
撮影/深澤慎平 スタイリング/中村弘子 料理/植田有香子 取材・文/小山内麗香、田村菜津季、戸田梨恵、三好洋輝、近藤鈴佳
※女性セブン2024年7月11・18日号
https://josei7.com/
●医師が本当にやっているキレイを続ける食事術「毎日発酵食品、雑穀米で血糖値対策」