暮らし
2019.04.23 06:00
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血液型別かかりやすい病気、かかりにくい病気一覧|血液型で病気発症リスクが異なる!?その対策は?
日本人に最も多い血液型であるA型はどうか。
「A型は全般的に抵抗力が弱く、がんや糖尿病、生活習慣病にかかりやすい傾向があります」(藤田さん)
その弱さはがんに対しても同様だ。
「先のスウェーデンの研究チームが行った調査によれば、A型はO型に比べて胃がんリスクが1.2倍あることがわかっています」(永田さん)
また、血栓ができにくいO型とは対照的に、A型の人は血栓ができやすい。
「世界的な分布を見ると、北欧など寒冷地にA型が多い傾向にある。O型に比べて血が凝固しやすく、出血が止まりやすいのが特徴です。気温が低く寒い土地では出産する際に危険が伴いやすい。そのため、有事の際に出血が止まりやすいA型の人が多くなったのではないかと推測されています」
それゆえの弊害もある。高山さんが言う。
「急性呼吸窮迫症候群(ARDS)という、外傷や敗血症などがきっかけとなる重症の呼吸不全は、A型との関連がある可能性が報告されています。原因ははっきりわかっていませんが、A型はほかの血液型よりも小さい血栓ができやすいのではないかと推測されます」