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暮らし

「朝起きてすぐのベッドメイキングはNG」「シーツ交換はそっと丸める」 ダニやカビを防ぐマットレスのセルフケア7つをプロが解説

「布団に入ると、なぜか咳や鼻水が止まらない…」。それ、もしかしたら花粉症ではなく「寝具の汚れ」が原因かも!洗いにくいベッドマットレスは、知らないうちにダニやカビが繁殖し、放置するとアレルギーが悪化。そのままにしておくと症状が悪化したり、睡眠の質がガタ落ちする可能性もある。マットレスを汚さないためにできることや正しいお手入れ方法を専門家に伺った。

教えてくれた人

加賀照虎(ひどら)さん/上級睡眠健康指導士・睡眠メディア「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信。快眠の啓発活動に取り組む

沓掛(くつかけ)学さん/マットレスクリーニング横浜.com。ライフサポートにこまる代表。カビ・ダニ測定士。室内環境学会会員。ベッドマットレスをメインに、ソファやイスなどのファブリッククリーニングを専門に行う

知られざるマットレスの汚れ。放置すると健康悪化も

 インターネット調査(※1)によると、約2人に1人がマットレスのカビを経験しているという実態が浮き彫りになった。にもかかわらず、1か月以上放置している人は約6割、全く手入れをしない人も2割を超えている。

 私たちは一晩でコップ1杯もの汗をかくが、その湿気が寝具に蓄積されるとカビの温床に。さらに、付着した皮脂やフケを餌にダニまで増殖。1日の約3分の1を過ごす場所が、想像以上に不衛生な状態に陥っているかもしれない。

「血液は重曹水、お子さんやペットの粗相はクエン酸水、カビは消毒用エタノールなどを活用し、汚れが付いたらすぐふき取り、しっかり乾かすことでセルフケアが可能です」

 とは、上級睡眠健康指導士の加賀照虎さん。セルフクリーニング法から予防テクまでプロに取材した。

※1:家具の販売などを行う「ホンダ」が運営する「マットレス大学」が、2022年1月15~17日、700名に調査。

自宅でできるマットレスのセルフケア方法7選

 マットレスを汚さないために自宅で簡単にできるセルフケアの方法を紹介する。

【1】汚れを防ぐ基本セットをそろえる

 いちばん大切なのが、寝ている間にかく汗や皮脂などがマットレスに染み込まないようにすること。そのためにはシーツなどでマットレスを守ればいい。

「マットレスの上に敷きパッドとシーツ、マットレスの下は湿気がこもりやすいので除湿シートを敷くのがおすすめ」(加賀さん)。

 シーツや敷きパッドの洗濯頻度も重要だ。「シーツは週1回、敷きパッドは月1回の洗濯を」(マットレスクリーニング横浜.com代表の沓掛学さん・以下沓掛さん)。

 子供やペットの粗相対策には、シーツの下にマットレスプロテクターを敷こう。

【2】マットレスの素材別対処法

<ノンコイルマットレス>

「ウレタン、ラテックス、ファイバー素材などにはたいてい付属カバーがつくので、その上にシーツを敷き、シーツやカバーを洗濯。中材が濡れた場合はタオルで吸水し、布団乾燥機で乾かしましょう」(加賀さん)

<コイル(スプリング)マットレス>

「表面の汚れは濡れたタオルで叩いて落とし、布団乾燥機で乾かしてください。汚れや水分が中まで浸透している場合は、専門業者によるクリーニングが必要な場合もあるので、寿命を考慮して検討を」(加賀さん)

【3】起床後すぐベッドメイキングをしない

「起きてすぐにベッドメイキングをし、布団をマットレスの上にかぶせてしまうと、夜間に吸った汗などの湿気を閉じ込め、シーツの下に浸透させてしまいます。布団は畳んで足元に置くなどして湿気を逃がすことが大切」(加賀さん)

【4】シーツ交換はそっと丸める

「マットレスの汚れ防止にはシーツが不可欠。さらに注意したいのはシーツの交換時。勢いよくシーツをはずすと、ほこりやダニの死骸などがマットレスの上に落ちるので、そっとはずして中表にして丸め、そのまま洗濯を」(加賀さん)

【5】カビケア必須。特に直置きは要注意

「ベッドフレームを使わず床にマットレスを直置きすると、カビを発生させやすくなります。予防には風を通すことが大切。起床後は窓を開け、マットレスを立てて乾かすこと。マットレスの下にすのこを敷くのもおすすめ」(沓掛さん) 

【6】ダニは減らすための対策を

 家の中で最も多くダニが発生する場所は、ベッドや布団などの寝具類。人間のフケや皮脂、毛髪などダニのエサが豊富にあるうえ、温かく湿度もあるためだ。チリダニのメスが1匹いれば、3か月後には100万匹に増えるため、とにかく増やさないための対策が重要だ。

「シーツと敷きパッドはこまめに洗濯して清潔にします。そして、60℃以上の布団乾燥機を使用してダニを死滅させてから、寝具用クリーナーで死骸を吸引。最後に防ダニスプレーを噴霧しましょう」(沓掛さん)。

【7】トコジラミにも気をつけて!

「近年、インバウンド客が海外からトコジラミ(南京虫※2)を持ち込み、刺されて激しいかゆみや発疹を起こす被害が増加しています。殺虫剤が効きにくく駆除が難しいので、マットレスに写真のような黒いシミを発見したら専門業者に相談を」(沓掛さん)

殺虫剤が効きにくく駆除が難しいので、マットレスに写真のような黒いシミを発見したら専門業者に相談を」(沓掛さん)

※2:カメムシの仲間で夜行性の吸血昆虫。刺されると激しいかゆみや発疹、睡眠障害、アレルギー反応を起こす。マットレスの隙間など暗くて狭い場所に潜む。

取材・文/土田由佳 イラスト/さややん。 写真/Getty Images

※女性セブン2026年3月19日号
https://josei7.com

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