「さつまいもは”皮ごと”がダイエットにいい」理由 医師が解説する効果的な食べ方&皮つきレシピ7選
甘くておいしいさつまいもは、GI値(※)が低く食物繊維が豊富と、近年太りにくい食材として注目を集めています。ダイエットをより効果的にするにはさつまいもの“皮ごと”食べるのが良いんだとか。自身もさつまいもで現役時代体重を落としていたという元プロボクサーで医師の高橋怜奈先生に詳しい話を伺った。皮ごと調理したさつまいもレシピも7品ご紹介します。
(※)GI値とは、食後血糖値の上昇度の値。
教えてくれた人
高橋怜奈さん/医師
日本産婦人科会専門医。ダイエットや運動療法のアドバイスも行う。YouTubeで医療情報の発信も行う。元プロボクサー。
大友育美さん/フードコーディネーター
国際中医薬膳師。家庭で手軽に作れる、体にいい薬膳レシピが人気。近著に『季節のご自愛薬膳』(マイナビ出版)。
さつまいもの皮に脂肪をつきにくくする成分が含まれている
試合前の減量時には「ご飯やお菓子をさつまいもにおきかえることで無理なく体重を落とせた」と話してくれたのは、産婦人科医であり、元プロボクサーでもある高橋怜奈さん。
「さつまいもはGI値が低いため、血糖値の急上昇を抑え脂肪をつきにくくしてくれます。カロリーが同じ食材でも、GI値が高いご飯やパンは太りやすく、さつまいもは太りにくいのです」(高橋さん・以下同)
豊富な食物繊維が腸内環境を整え、便秘を改善し代謝を良くするためダイエットにつながるという利点も。
より効果的にするために、さつまいもの皮も一緒に食べることと、高橋先生は話す。
「ダイエット効果のある成分は皮や皮周辺に多いのでできるだけ皮ごと食べるといいです」。
あくまでも他の糖質とおきかえて食べるのがポイント。1日の適正量150gを守っておいしくダイエットをしよう!
ダイエットに効果的なさつまいもの食べ方3カ条
1.できれば皮も食べる
皮周辺に豊富に含まれる成分、ヤラピンには整腸作用が。また皮に含まれるポリフェノールの一種、アントシアニンは抗老化効果があり、脂肪をつきにくくするため、皮ごと食べるのがおすすめ。
2.主食とおきかえる
白米のGI値84、うどん80に対しさつまいもは55。同量を食べても太りにくいため、ご飯や麺類の全量~半分程度をさつまいもにおきかえて。
3.冷やして食べる
冷蔵庫で4℃以下に冷やすとでんぷんが消化されにくい物質(レジスタントスターチ)に変化。糖質でありながら食物繊維のような働きをするため、やせやすくなる。