「小銭貯金をやめた、ポイ活を捨てた」読者の実例に学ぶ”老後のお金にまつわる不安の捨て方”をFPが解説
◆車と免許証を捨てた!
「地域にもよりますが、バスや電車など公共交通機関が活用できるなら、車を捨てるのも手。税金やガソリン代などの維持費が高額ですし、事故の原因にもなります」(黒田さん)。
◆たばこと酒代を捨てた!
60才のときの健康診断で脳内出血のリスクを指摘され、たばこと酒を捨てました。最初はつらかったですが、3か月で慣れました。そこで気づいたのは、たばこと酒代に月約5万円も使っていたこと。飲みの席での人間関係も苦手だったので、ストレスも減りました。(63才・会社員)
◆白髪染めを捨てた!
若白髪が気になり30代から毎月約5000円をかけて白髪染めをしてきました。60代に入り、白髪スタイルと顔が相応になってきたので、染めるのをやめてグレーヘアに。以前は少しでも白髪が生えると気になっていたので、気が楽に。頭皮と髪の傷みも解消されました。(70才・主婦)
◆ブランド品を捨てた!
30代の頃から、化粧品はフランスの某ブランドのものと決めていたのですが、肌に合わなくなったので、ドラッグストアのプチプラ化粧品に変えたら、これがいい。いろいろな色を欲しいだけ買えるし、基礎化粧品の質も負けていません。年間約10万円は節約に。(61才・会社員)
◆ジム・おけいこ代を捨てた!
ママ友とのつきあいで始めたお琴のおけいことジムを捨てました。おかげで月2万円の節約に。おけいこ後に行われていたお茶会(1回1000円)もなくなったので、月12時間の自由時間が。いまは毎日図書館まで歩き、浮いた時間とお金で資格取得の勉強をしています。(63才・パート)
◆冠婚葬祭費を捨てた!
娘が結婚することになったのですが、「式はお金の無駄だからやらない」と言い、夫も「おれも葬式は必要ないな」と。式を行うことも参加することも当たり前だと思っていたのですが、時代が変わったなと。わが家で行わないので、親戚の冠婚葬祭も出席を断ることに。(61才・主婦)
◆固定電話を捨てた!
スマホを持ったため、何十年も使っていなかった固定電話(基本料金は月約2500円)。息子からも解約をすすめられて60才のときに決断しました。電話置き場のスペースが必要なくなり、室内もスッキリ。ちなみにスマホも通話料無料のLINEを活用しています。(62才・主婦)
◆クレジットカードを捨てた
クレジットカードのポイント還元セールをよく活用し、多いときは月に約30万円分も買い物したことが。ポイント還元のために余計な買い物をしてしまうので、クレジットカードをすべて解約したら家計が管理しやすくなり、出費も激減。(61才・会社員)
◆小銭貯金を捨てた!
25年間、五百円玉と百円玉を貯めては金融機関に持って行き、口座に入れていました。2022年から小銭を口座に入れる際、手数料がかかるようになり、小銭貯金を捨てました。これまで、札を崩して小銭をつくるなどし、無駄な出費が多かったことに気づきました。(62才・パート)
◆ポイ活を捨てた!
財布の中を占拠するポイントカード。必要な時にサッと取り出せるように、よく使うポイントカード以外を処分しましょう。イライラせずスマートにレジを済ませられますよ。
取材・文/前川亜紀 イラスト/なとみみわ
※女性セブン2023年10月26日号
https://josei7.com/
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