「途切れた生命線の意味とは?」業界騒然の新解釈と話題!瀧川雅也さんに学ぶ手相の読み解き方
小指の付け根と感情線の間にある縦の線を指す。
「財運というと、お金や不動産などの資産を想像するかもしれませんが、それだけでなく、人脈や健康、才能、知性なども含みます。海外に比べて貧富の差がそれほど激しくない日本人には現れないケースが多く、ないからといってそれらに恵まれていないことではありません。自分はどんな財に恵まれているのかに気づいて大切にし、人に感謝して生きることで、財は引き寄せられ、その結果、財運線も太く長く成長します」
細く短く多数ある財運線は散財の象徴
「細く短い財運線がたくさんある人は、お金が貯められないタイプ。子供への投資といったケースもありますが、赤字は赤字。貯蓄も大切という警告として受け止めましょう。一方、長く1本伸びた財運線は、財を築くタイプですが、倹約に夢中になるあまり、人生の楽しみを失う傾向も」
<結婚線>結婚年齢は読み解けない
感情線と小指の付け根の間を横に伸びる線。この線が小指に近いほど晩婚とされるが…。
「私の統計からは、結婚線で早婚か晩婚かは読み解けないことがわかりました。結婚線の数が結婚回数と思っている人もいますが、これも違います。本数は運命の人との距離を表します。本数が少ないと出会える日も間近、と考えられます」
先端が下を向いたら離婚の危機
「基本は常に緩やかな下向きなのですが、パートナーとの関係性に不安を感じるようになると結婚線ははっきり下を向く傾向にあります。離婚したいと思っている人は、自分と相手の結婚線が濃く長く下を向いたときがチャンスです」
<障害線>成長への試練を示す
太陽線や財運線など、縦に走るさまざまな主要線を遮るように横に伸びる線。
「人生において乗り越えないといけないハードルを示します。どんな線を遮っているかにより、障害の内容を読み解けます。それにより、障害の発生を予見できますし、乗り越えればその先に成長が待っていることもあるため、悲観するほど悪い線ではありません」
障害の内容が予想でき、備えられる!
「たとえば、生命線を横切る障害線は、気力や体力が落ちているという警告かもしれませんし、運命線を横切ったら、仕事上のトラブルに注意すべき可能性が」。障害線があるのなら乗り越えようと、前向きに考えて挑むことが大切なのだという。
<金星帯>芸術的センスあり!
金星帯とは、人差し指と中指の間から、薬指と小指の間に向かう半円状の線。
「この線の持ち主は一般的に、感受性が鋭く異性に対して魅力的に振る舞えるとされますが、調べてみると、音楽や絵画などの分野で才能を発揮する人が多い傾向にあることがわかりました」
最初はなくても、芸術方面の努力を重ねることで現れるようになる。
芸術活動に専念すると一層濃くなっていく
「生まれたときからこの線を持っている人もいますが、楽器を弾いたり、絵画を描くなどで指をよく使い、後天的に現れるケースが多いようです」。きれいな半円を描くというより、途中に切れ目があったり、細かな線で形成されていることが多い。
<フィッシュ>“滞り”のサイン
生命線や運命線などの途中に、左図のような魚の形の線が現れることがある。
「一般的にラッキーサインとされてきましたが、古い文献には載っておらず、最近広められた可能性があります。古来、人生の滞りを示す『島』と呼ばれる手相があるのですが、フィッシュはこの派生形だと私は考えます。物事が滞るような事態が生じやすいので慎重に行動を」
「島」と「フィッシュ」は意味も形も似ている
【A】が“島”で【B】が“フィッシュ”。「島は生命線など主要な線の途中に現れ、その線の意味を弱め、トラブルを予見します」。障害線同様、どの線上に出るかで意味が想像でき、運命線上に現れると、がんばっていても仕事が滞るなどの影響が出やすい。
【応用編】手相鑑定でよく聞く「丘」って何?
手相鑑定で「丘」という名称を聞いたことがある人も多いだろう。丘とは手のひらの膨らみやくぼみを9つに区分したもので、それぞれに意味がある。
「丘は駅のようなものだと考えてもらうとわかりやすいかもしれません。線がどの丘からどの丘に向かっているかがわかれば、主要な線以外も意味を読み解けますし、手相をより深く分析できます。たとえば、創造力を象徴する『月丘』から太陽線の到着地点であり、金運を象徴する『太陽丘』に伸びる線は、芸術関係の技術で輝き、財をなせることを表しています。また、経験を表す生命線上から運命線の到着地点である『土星丘』に伸びる線は、いままで経験してきたことにかかわる仕事が向いている、という意味を表します。ふっくらしている方がいいなどともいわれますが、ふくらみは関係ありません」
以下で各丘の特徴を紹介。
<木星丘>
人差し指の付け根の部分で、「支配」「向上」「努力」「自由」を象徴。
<土星丘>
中指の付け根の部分で、「思慮」「勤勉」「忍耐」を象徴。
<太陽丘>
薬指の付け根の部分で、「芸術性」「輝き」「お金」「魅力」を象徴。
<水星丘>
小指の付け根の部分で、「栄光」「財運」「癒し」「安心感」を象徴。
<第一火星丘>
親指と人差し指の中間にあり、「チャレンジ精神」を象徴。
<火星平原>
手のひらの中心にあって、それぞれの丘からのエネルギーを受け取るようにへこんでいる部分。血行がよくなだらかであれば、たくさんのエネルギーを受け取れる。
<第二火星丘>
第一火星丘の反対(小指側)に位置し「集中」「熱心」「熱狂」などを象徴。
<金星丘>
親指の付け根部分にあり、「家庭」や「愛情」の象徴とされる。
<月丘>
金星丘の反対側、小指側の手首の上にあり、「想像・創造」「直感」を象徴。
取材・文/上村久留美 イラスト/かまたいくよ 撮影/楠聖子
※女性セブン2023年9月28日号
https://josei7.com/
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