肩のこり、めまい、腰痛、むくみ…「天気が悪いと調子が悪い」理由と5つの対策法
【全般】耳マッサージで血行改善
「くるくる耳マッサージ」は、前出の医師・佐藤さんが考案したもの。
「内耳が血行不良だと、気圧のセンサーがとても敏感になり、気圧の影響を受けやすい。裏を返せば、症状が現れる前から血行をよくしておくことで内耳のセンサーの感受性が下がり、気象病の症状を和らげることが可能です。即時効果も期待できます」(佐藤さん・以下同)
やり方はとても簡単。イラストの通り【1】~【4】を行うだけ。最初は硬かったり冷たかったりするかもしれないが、ほんのり痛気持ちいいくらいを目安に行うのがコツ。耳がポカポカ温まってきたら、改善されたサイン。気がついたときに1日何度でも行おう。
【1】5秒ずつ引っぱる
【2】後ろの方にゆっくり5回まわす
【3】5秒キープ
【4】耳を覆い後ろ方向に5回まわす
か→CAも実践する耳ケアで全身の不調対策を!5分で効く耳マッサージ「口臭や嚥下障害の予防にも」
【頭痛・めまい】亜鉛、マグネシウム、ビタミンを摂る
天気に負けない体を作るために、1日3食、規則正しい食生活は必須。なかでも効果的な栄養素を摂取したい。
「頭痛の緩和には、ビタミン群、亜鉛、マグネシウムが効果的。めまいには、ビタミンB2やB6を積極的に摂取することをおすすめします」
いまが旬のかつおはビタミンB6が豊富なので食べどき!
【全般】1か月間痛みを記録する
「因果関係がはっきりしないため、気象病の診断が下せない医師は多くいます。そこで私は患者さんたちに1か月間の『痛み日誌』をつけてもらうようにしています。いまは便利なアプリもあるので記録しやすいと思います」
【めまい・むくみ】ツボ押しで痛みを和らげる
手首の付け根からひじ方向に指3本分離れたツボ「内関」にはめまいやふらつきの症状を抑える効果が。また足の人差し指の外側、爪のわきにある「厲兌」にはむくみ改善効果もある。
「ツボには左右差があり、日によってずれることも。左右押して痛みがある方を優しくほぐすように刺激してみてください」
→自律神経をほぐす「ツボ押し&呼吸法」5つのSTEPで胃の不調をリセット【専門医監修】
【湿度】梅雨までに「汗をかける体」を作る
「暑いときに汗をかき、体の熱をうまく放出させることは気象病対策の基本。特に湿度に弱いかたは、汗をかける体作りを梅雨入り前に終わらせておきましょう。かくいう私自身も湿気が苦手なので、毎年4月の桜が散った頃からジョギングを始めています。2週間もあれば体は順応していくので間に合います」
1日15~20分のジョギングのような運動のほか、ぬるめのお湯に15~20分ほどつかったり、サウナやホットヨガを利用して汗を流すことも効果的だ。
教えてくれた人
佐藤純さん/医師。著書に『1万人を治療した天気痛ドクターが教える「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』(アスコム)。
取材・文/辻本幸路 イラスト/坂木浩子
※女性セブン2023年6月1日号
https://josei7.com/
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