不調を招く”内蔵冷え”チェック「深部体温が1度下がると免疫力30%低下」【専門医監修】
□ 急に顔のシミ、くすみが気になり始めた
□ 肌がかさついている
□ 唇がひびわれやすい
□ 足がむくむ
□ イライラすることが増えた
□ 目の下にクマができやすくなった
□ 最近急に太った
□ 冷房を使うのがやめられない
□ 冷たいものを食べたり飲んだりするのがやめられない
1つでも当てはまったら“内臓冷え”の疑いが。 2つ以上当てはまったら“内臓冷え”確実!
内蔵の冷えによるリスク
さらに、内臓の冷えは代謝の低下を招くため、太りやすい体をつくる原因にもなりうる。深部体温が1℃下がると、代謝が11%下がるといわれているのだ。
「成人の1日の基礎代謝を1800kcalとすると、深部体温が1℃下がると1日200kcal、おにぎり1個分の代謝が落ちる計算になります。つまり、深部体温が1℃下がると、毎日おにぎり1個を余分に食べているのと同じことになるわけです。すると単純計算で、同じカロリーを摂っていても、深部体温が1℃低いと10日で2000 kcal、40日で8000kcalものカロリーオーバーになります。7000kcalは内臓脂肪1kgに該当します」
「そんなに食べていないのに太る」「知らない間に1㎏増えていた」という人は、内臓が冷えているのかもしれない。やっかいなのは、深部体温が下がっていても、自分ではなかなかわからないこと。汗をかいて暑い暑いとうちわであおいでいる人が、実は内臓はキンキンに冷えている“隠れ冷え”に陥っていることも少なくない。
「“水を飲んでも太る”という人は、確実に内臓が冷えています。脂肪の特徴は、一度冷えたらなかなか温まりにくいこと。内臓の冷えによって代謝が落ち、体に脂肪がついて、その脂肪が冷えることでさらに内臓が冷え、さらに代謝が落ち…という、悪循環に陥るのです」
特に女性は男性より脂肪が多いため、冷えが蓄積しやすい。夏の冷えを放っておくと、秋以降に太りやすくなる。
「特に脂肪がつきやすいのは下腹部。ウエストを気にする前に『へそ下3cm』をチェックしてください」
脂肪を手っ取り早く落とすには、筋トレが最適だ。しかし、きつい運動を継続するのは難しい。
「だからこそ、体を温めて深部体温を上げ、全身の代謝を上げるのが効率的なのです。深部体温を上げて代謝をよくすることで、1kgくらいなら簡単に落ちるはずです」
教えてくれた人
山口勝利さん/全国冷え症研究所所長で理学博士、石原新菜さん/イシハラクリニック副院長
※女性セブン2023年5月25日号
https://josei7.com/
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