あなたは右脳派か左脳派か?腕組みでチェック!体の不思議を体験【解剖学の専門家監修】
咲き誇っていた桜も散り、春の日差しが心地よい季節。体を積極的に動かし、健康づくりにも取り組みたいところ。体の構造を学び、その機能を知った上で運動すれば楽しさも倍増するかも。解剖学的の専門家に人体に関する身近な疑問を解説してもらった。
※今回紹介する各チャレンジについては個人差があるので、解説の結果通りにならないこともあります。
左目を閉じ、右目で「●」を見ながら図を近づけよう
【1】下の図を顔の正面に持ってきたら、左目をつぶり、右目だけで「●」を見る。
【2】下の図を少しずつ、ゆっくりと顔に近づける。
【解説】
ある距離まで図を目に近づけると、一瞬『+』が消えませんでしたか?
「実は目の中に映る視野のうち、一部はいつも欠けています。私たちは2つの目で同時に視覚情報を得て、それを脳で統合して欠けた部分を補い合ってモノを見ているのですが、片目をつぶってしまうとそれができないため、視野に欠けたままの部分が生じるのです」(樋口さん・以下同)。
<樋口さんの一言コメント>
これぞまさに“盲点”なんです!
いすに座って片足を伸ばし、手を使わず立ってみよう
【1】いすに座って左右どちらかの足を水平に上げる。
【2】【1】の姿勢から、手を使わずに片足だけで立ち上がる。
【解説】
若い人はできても高齢の人には難しいのでは?
「これは下肢の筋力があればできるんです」。
できない場合は老化の兆候。下半身を鍛えよう!
体育座りの体勢から、手を使わずに立ってみよう
【1】地面に腰を下ろし、ひざを立てて揃え、両足を両腕で抱える(体育座りをする)。
【2】手を使わずに立ち上がる。
【解説】
こちらも老化チェックのテスト。
「足首が柔軟ならできます。足首が硬いと、重心を前方に移動させづらくなり、立ち上がりにくくなります」。
腕を組んでみよう!
【解説】
無意識に腕組みしたとき、どちらの腕が上に来ましたか?
「右脳は左半身、左脳は右半身を支配するといわれますが、人は、右脳か左脳のどちらかをよく使う癖があるとされています。腕を組んで右腕が上に来る人は、左脳をよく使うタイプで、計算などの論理的な作業が得意な傾向があります。一方、左腕が上に来る人は、右脳をよく使うタイプで、絵や音楽など感覚的な作業が得意とされています」。
<樋口さんの一言コメント>
私は左脳タイプです!
教えてくれた人
樋口桂(かつら)さん/解剖学者。文京学院大学保健医療技術学部教授。主な専門分野は解剖学、臨床解剖学など。テレビ番組で人体に関する解説や企画監修も手がける。著書に『カラダのふしぎ カラダのしくみ― 知ってなっとく!身近な解剖学』(東山書房)など。
取材・文/北武司 イラスト/尾代ゆうこ、藤井昌子
※女性セブン2023年4月20日号
https://josei7.com/
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