60才から家事をやめてストレスを減らす3つのコツ|全日本ズボラ主婦連盟・ひさりんさん
女性セブン倶楽部の調査によると、減らしたい時間の1位は「家事」。子育てが一段落した60代以降は、家事自体をやめる「やめ家事」という選択肢もある。面倒な家事の時間を減らし、楽しく生活する極意を全日本ズボラ主婦連盟のひさりんさん(60才)に教えてもらった。
料理をやめたら時間ロスも食材ロスも減る
「日々のルーティンでストレスを感じる場合、家事そのものをやめるとストレスからも解放されることがある」と言うのは、全日本ズボラ主婦連盟のひさりんさん(60才)。
「子供たちが育ち盛りの頃は、毎日きちんとだしをとり、食事を1日3回作っていましたが、母の介護も終わり、子供たちも巣立ち、夫とふたり暮らしになってからは『手のかかる家事』は一切やめました。
というのも、手の込んだ料理をたくさん作っても、60才を過ぎた夫婦では食べきれないし、時間のロスにもつながります。それなら趣味など好きなことに時間を使いたい。そこで手作り料理にこだわることはやめ、『時間がもったいない』と感じたら、お弁当を買って夫婦で食べるように変えました」(ひさりんさん・以下同)
お総菜やフリーズドライを使えば献立要らずに
みそ汁などの汁物もフリーズドライを常備。弁当だけではちょっと味気ないと感じたら、その日の気分で具材を選んで食べているという。
「お弁当以外にも、コンビニやスーパーなどのお総菜も利用しています。特に、最近のコンビニのお総菜は栄養のことも考えられており、何よりもおいしい。栄養バランスや献立を考える面倒から解放されて、費用も食材を買って作るより安上がりです。何より、時間も食材も無駄にならないので、ストレスを感じることも減りました」
最新家電や家事代行サービスを活用して時間を有効活用
このほか、ロボット掃除機や乾燥機能の付いた洗濯機などの便利家電を駆使して、ひさりんさんは家事をする手間を省いているという。
「猫を飼っているので毎日の掃除は必須ですが、最近のロボット掃除機は優秀で、猫の毛や見えるところのほこりは全部きれいにとってくれます。洗濯機も洗うから乾かすまで自動でできる乾燥機能付きに替え、時間を削っています。ハウスクリーニングなどはプロに任せるという手もあります。コンロや換気扇など素人が時間をかけて家中をきれいにするよりも、プロに頼めばピカピカになりますし、その間、好きなことをすれば、満足度も高くなります」
好きなことをするために、お金をかけるのは気がひけるが…。
「仮に洗濯機が20万円したとしても、1年間、毎日使えば1日あたり約547円。5年使ったとしたら、1日約110円という計算になります。面倒な家事の時間にパートをすれば、収入を増やすことも可能で、むしろお得かもしれません。自分が働けばお金を生み出せますが、失った時間は取り戻せません。時間は限られているので、自分の好きなことをするために、家電をうまく使うのもありだと思います」
下の表は、家電などを駆使して面倒な家事を最大2時間カットしているというひさりんさんのある一日。工夫次第で時間を生み出すことはできそうだ。