人生を輝かせる「手帳」の書き方・使い方6つのルールを時間管理のプロが指南
新年の目標を立てたのに早くも挫折している人も多いのでは?そんな人に「時間の見える化」をすすめるのは、手帳ブームの火付け役で、時間管理の第一人者である佐々木かをりさんだ。時間を可視化し、「自分を予約する」ことが大事だと話す。手帳の書き方のポイントを佐々木さんに教えてもらった。
「私の時間を予約する!」手帳の書き方・選び方チェックポイント6選
「自分を予約する」ことでやりたいことを実現するというのがおすすめだと佐々木さんは語る。具体的な書き方を教えてもらった。
【1】予定は時間枠内に書く
手帳は30分単位でメモリがついており、「30」の数字が明記されているものを選ぶこと。
予定が決まったら始まる時間や終わる時間の横線を引く。
そして、自分の行動はだいたいの時間のところではなく、枠内に書く。つまり、30分で終わる行動は、30分の枠内に書くということだ。これで空き時間が可視化できるようになる。
【2】やることリストは作らない
その日の約束や予定、やることを書き出す、「やることリスト」は作らない。
「やることをリストにしても、できませんよね。いつやるか、どのくらいの時間がかかるのかを考えて、その時間を確保します」(佐々木さん・以下同)
「○○に連絡をする」など、あまり時間のかからないちょっとした用事はできそうな時間枠に記入する。
【3】家族の用事もプライベートも同じ手帳に
家族の用事は壁掛けカレンダー、友達との約束は手帳など、スケジュールを分散して管理していると、頭の中が混乱して、自分の時間が見つけにくくなる。
仕事、プライベート、家族の用事など自分のやることはすべて同じ手帳の同じページ内の時間枠に書く。
【4】手帳はいつも持ち歩く
かばんの中に入れっぱなしにしていたり、家のテーブルに置いたままでは記入した意味がない。
約束をメモしているのではなく、手帳は自分の人生を作っているもの。いつも持ち歩き、いつも開いて、思いついたことをその場で書く。そうすることで、わざわざ「計画を立てる時間」を取らなくても、自然と自分の行動計画が出来上がっていく。約束したことも、歯医者の予約などもその場で手帳に書き入れる。
【5】手帳の色にもこだわる
「私が教える時間管理術は、自分をハッピーにして、なんでもできる自分を作っていくための方法です。ですから手帳は自分の脚本として捉えていますので、手帳カバーの色も幸せ気分を作る大切な選択肢の要素です」
また毎日、手に触れるものなので、手触りも好みのものを選ぶといい。
【6】きれいに使う
「時間管理とは、自分の人生の作り方です。ですから、手帳をきれいに使い、すっきり書くことが大切です。自分の人生もきれいに進みますよ」
時間をうまく管理する「ワンポイント手帳術」
●正しい手帳を選ぶ
●時間を面で確保
●自分を予約する
●プライベートも仕事も家族の用事も1か所に書く
●時間枠内に書く
教えてくれた人
佐々木かをりさん(63) /イー・ウーマン代表。「自分を予約する」というコンセプトで手帳『アクションプランナー』のプロデュースや講座のほか、「国際女性ビジネス会議」の企画・プロデュースも手掛ける。
取材・文/廉屋友美乃、山下和恵 イラスト/とげとげ。
※女性セブン2023年2月2日号
●記憶力が劇的に回復するメモ術5行日記|あれあれ症候群や認知症対策にも!