冬こそ食べたい”ホットサラダ”レシピ6選 蒸して焼いて野菜の旨みが凝縮!植松良枝さん
冬場も野菜をたっぷり食べたいけれど、生食では胃腸を冷やしてしまうことも。そこで、蒸して焼いて、野菜の旨味をギュッと凝縮する「ホットサラダ」の作り方を、料理研究家の植松良枝さんに教えてもらいました。加熱することでたくさんの量を食べられて体も温まります!
※材料は表記のあるもの以外2人分です。
※電子レンジは600W、オーブントースターは1000Wを使用しています。
ホットサラダのコツは水分の加減
野菜を加熱すると、水分が出てしまい食感が損なわれ、味つけもボンヤリした印象になりがち。
「野菜が持つ水分を、適度に取り除くひと手間が大切」とは、料理研究家の植松良枝さん。
「日本の野菜は特に水分が多め。塩もみや下ゆでなどで水分を出し、水気をしっかり絞っておくことで、その後の調理を経ても野菜の旨みを楽しめます。香りのよいオイルや香ばしいナッツなどと合わせると、野菜の甘みが引き立ち、さらにおいしくいただけますよ」(植松さん)。
焼きトマトとほうれん草のベーコンナッツサラダ
甘みが増したグリル野菜とカリカリベーコンが絶妙
<材料>
トマト…2個
ほうれん草…1/2把
ベーコン(薄切り)…4枚
ミックスナッツ…50g
オリーブオイル…大さじ1
バルサミコ酢…大さじ2
塩…適量
<作り方>
【1】トマトは横に3等分に切り、種を取り除く。ほうれん草は2~3等分の長さに、ベーコンは3~4cm幅に切る。ミックスナッツは粗く刻む。
【2】フライパンにオリーブオイルを熱し、【1】のトマトを並べ入れる。片面は焼き色がつくまでしっかり焼き、裏返したら約10秒焼いて皿に盛り付ける。同じフライパンにオリーブオイル適量(分量外)を足して、【1】のほうれん草を約20秒炒めて同じ皿に盛る。
【3】【2】のフライパンをペーパーで軽く拭き、【1】のベーコンを入れて香ばしく炒め、ナッツ、バルサミコ酢を加えてひと煮立ちさせる。
【4】【2】に【3】をかけ、塩を振る。
<ポイント>
トマトは種の周りのとろっとした部分をスプーンで取り除き、ペーパーで水気を押さえると加熱後にベチャッとしない。
冬青菜の塩オイル蒸し
蒸し野菜の新常識は蒸す前にさっとゆでること。驚くほど旨みが倍増!
<材料>
白菜の外側の青葉(芯は取り除く)…2~3枚
小松菜・水菜…各1把
ブロッコリー…約1/2個
にんにく(小)…1片
唐辛子…1本
塩…小さじ1/3~1/2
オリーブオイル…大さじ2~3
<作り方>
【1】葉野菜はざく切りにする。ブロッコリーは小房に分け、縦に5mm強の厚さに切る。
【2】鍋に湯を沸かし、【1】の葉野菜をさっとゆで、ざるにあげる。粗熱が取れたら水気を軽く絞って空の鍋に広げ、【1】のブロッコリーを上に広げる。
【3】【2】に潰したにんにくと唐辛子を入れ、全体に塩を振ってオリーブオイルを回しかける。
【4】鍋に蓋をして中火にかけ、途中で上下を返しながら少し色あせるまで10分前後蒸し煮する。水分が多く出ていたら、蓋を外して水分を飛ばす。
【5】【4】を器に盛り、好みでオリーブオイル適量(分量外)をかける。
<ポイント>
葉野菜を蒸す前に、まず軽くゆでることで(熱湯を回しかけてもよい)、水っぽくなくなり野菜の味が凝縮。