「訪問看護」の仕組みや費用について社会福祉士のライトさんがわかりやす~く解説
訪問看護とは
訪問看護ステーションから、看護師や理学療法士・作業療法士等が自宅へ訪問して、医師の指示のもと医療的ケアを提供します。
「看護だけではなくてリハビリも受けられるよ」
受けられるサービス
食事やトイレ、入浴などの介助や指導
在宅酸素や人工呼吸器などの管理
血圧や体温などの健康チェック
点滴や注射などの医療処置
ターミナルケア
介護の相談 などなど
「リハビリ専門職が配置されていればリハビリも受けられるよ」
自宅で最期を迎えたい
ガン末期の方や最期を自宅で迎える方のケアでは、
お医者さんと協力して、その人らしい最期が迎えられるよう、24時間体制で医療ケアをしてくれます。
「自宅で最期を迎える方にとって要のサービスだね」
訪問看護の費用は?
看護師
20分未満…313円
30分未満…470円
30分以上60分未満…821円
60分以上1時間30未満…1,125円
リハビリ
20分…293円
40分… 586円
60分…791円
※1単位=10円、介護保険負担割合は1割で計算してます。
シミュレーション【1】
要介護4
ベッド上で寝たきりの状態
・栄養状態悪く褥瘡(床ずれ)が悪化し看護師に処置と栄養指導を月に8回依頼
看護師による訪問
30分以上60分未満 821円×8=6,568円
この方の自己負担は、6,568円 となります。
※1単位=10円、介護保険負担割合は1割で計算してます。
シミュレーション【2】
要介護1
脳梗塞後の一人暮らしの男性
・月に1回看護師による健康状態の確認を依頼
・月に3回生活動作の訓練のため作業療法士によるリハビリを依頼
看護師による訪問
30分未満 470円×1回=470
作業療法士による訪問
40分 586円×3回=1,758
この方の自己負担は、2,228円 となります。
※1単位=10円、介護保険負担割合は1割で計算してます。
最後に
今回解説した内容は概算です。その他に、初回や緊急事といった加算があります。目安としてお考えください。
ライトさんからメッセージ!
訪問看護について簡単に解説いたしました。
「訪問してもらうといくらかかるの?」目安としてシミュレーションしたので参考にどうぞ。
他にも加算がありますので、細かな費用は、担当のケアマネさんと訪問の必要性についても含めてよく相談してみてください。
訪問介護よりスッキリとした分かりやすいサービスですね(それでも分かりにくいけど…)。
在宅療養の要となる訪問看護ですが、お医者さんの指示がないとサービスを提供することができません。
お医者さんとの相談はケアマネさんがきっちりとやってくれます。
次は2023年1月15日(日)公開予定です。
教えてくれた人
ライトさん/社会福祉士
Instagramで「ライト@介護保険のスペシャリスト」として情報を発信中。「複雑でわかりにくく、3年ごとに改正される介護保険を誰にでもわかりやすく伝えたい」という熱い思いを胸に、2021年夏頃からInstagramを開始。現在、2万人を超えるフォロワーに指示される。モットーは「世界一わかりやすく解説」すること。昼間は地域包括支援センターの社会福祉士として働きながら、夜はInstagramを更新する日々。私生活では3人の子供を育てるパパの顔も。https://www.instagram.com/light_kaigo/?hl=ja