訪問リハビリのマッチングサービス開始 「リハビリを受けたくても受けられない」という社会課題の解決を目指す
働きながら高齢の親の介護をする人も増え、公的なサービスだけでは足りないことも。そんなとき頼れるのが「介護保険外サービス」だ。介護の専門職と利用者のマッチングサービスに、新たに「訪問リハビリ」が登場した。
訪問リハビリのニーズが高いことに着目
介護保険制度では補えない介護ニーズとヘルパーをマッチングし、「介護保険外」の訪問介護・家事・生活支援サービスを提供してきたクラウドケア。新たに「訪問リハビリ」をマッチングサービスに追加した。
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の国家資格を持つリハビリスタッフが、マンツーマンで徹底したリハビリを提供する『【保険外】自費訪問リハビリ(リハビリテーション)サービス』を、2025年2月1日から開始した。
サービス導入の背景は、在宅介護の現場や施設に訪問し、マンツーマンで徹底したリハビリ提供を行うことへのニーズの高さを実感。そこで、理学療法士や作業療法士など有資格者のリハビリスタッフ募集を開始したところ、多くの応募があった。
理学療法士や作業療法士などのリハビリ人材は、フリーランスや副業といった働き方への関心が高く、空き時間でリハビリサービスを提供することへのニーズが大きいことを再確認。リハビリ人材の多様な働き方をサポートすることで、「リハビリを受けたくても受けられない」という社会課題の解決を目指すという。
訪問介護・家事・生活支援マッチングサービスとは?
訪問リハビリが加わったマッチングサービス『クラウドケア』は、2016年12月からサービスをスタート。
現在では、1300人以上の介護ヘルパーが活躍。資格を持たない人から、介護福祉士、介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)以上の資格を持つ人まで幅広い人材が在籍。
提供エリアは、東京都全域と埼玉県、千葉県、神奈川県の一部地域となっている。
日常生活に必要な介助に加えて、通院の付き添いや買い物、散歩、冠婚葬祭の付き添い、早朝・夜間の見守り、家事の手伝いから認知症ケアと、ひとり一人の細かい要望に対応し、定期依頼で1時間2,750円、スポット依頼でも1時間3,300円となっている。
【保険外】自費訪問リハビリのサービス内容
オンライン上で理学療法士や作業療法士のフリーランスや副業リハビリ人材と訪問リハビリニーズをマッチングするサービスは日本初となる(2025年1月、クラウドケア調べ)。
具体的なサービス内容は、医療保険や介護保険のリハビリではカバーしきれない人や、発症して数年経った脳卒中後遺症の人、関節や筋肉などに痛みがある整形外科疾患の人向けに、改善を目的とした集中的な施術を行う。
クラウドケアのリハビリスタッフは、脳卒中のリハビリを専門に実施する脳梗塞リハビリステーション・グループ協力のもと実施する面接・研修を受けた国家資格(作業療法士・理学療法士)を持つ人のみが登録可能。質を担保したスタッフが、自宅や入居する施設に訪問してマンツーマンで徹底したリハビリを提供する。
核家族化や高齢化が進む日本において、介護保険サービスだけでは解決しない問題も出てきている。支える家族が介護で苦しむ前に、便利なサービスを上手く活用していきたい。
【データ】
『【保険外】自費訪問リハビリ(リハビリテーション)』
https://www.crowdcare.jp/services/rehabilitation
メニュー:お試し/10,780円(1回60分)、スポット/20,900円(1回60分)、10回コース/187,000円(1回60分×10回 )
リハビリ対応なケース:脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、脊髄小脳変性症、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、多発神経炎、筋ジストロフィー、関節リウマチ、廃用性症候群、その他の整形外科疾患など
サービス提供エリア:東京都全域と埼玉県、千葉県、神奈川県の一部地域
脳梗塞リハビリステーション・グループ
https://kyu-reha.jp
※クラウドケアの発表したプレスリリース(2025年2月3日)を元に記事を作成
図・表/クラウドケア提供 構成・文/松藤浩一
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