サ高住で働く秋川リサ 「いつか自分も介護受ける」意識必要
認知症の母を介護し看取った経験を生かし、実際の介護現場に飛び込んだ女優・秋川リサさん(64才)。施設でさまざまな入所者と接するうちに、介護はどうあるべきか考えさせられるという。日々、介護が必要な高齢者と接してきて見えてきたものとは…。
現在、秋川さんは芸能活動と並行して。都内のサービス付き高齢者向け住宅、いわゆるサ高住で働いている。
「私が勤めているのは終末期の看取り介護まで行う施設です。入居者の8割は80代で“人生を楽しむために入所を決めました”という方がたくさんいらっしゃいます。食事は上げ膳据え膳、スタッフが部屋の掃除もするし、入所者は外出したい時はカギを預ければいい。皆さん、人生を謳歌していると感じます」(秋川さん・以下、「」内同)
サ高住は、介護、医療が連携して高齢者を支援するサービスを提供する施設だ。在宅介護事業所が併設されているケースも多く、介護が必要になった場合も対応が可能となる。自立している入居者が多い賃貸住宅のようなところから、共用スペースなどがある施設、誕生会やお花見などイベントが多く開催されるところもある。なぜ、芸能人である彼女がそうした施設で働くことになったのか。
「母が認知症になり、徘徊などに家族が悩まされた経験から“私は最期まで凛として生きたい!”と強く思いました。その時、介護される前に介護する側を経験すると、何か見えてくるものがあるんじゃないかとずっと思っていました」