関東風・基本のいなりずしの作り方|いなり王子が教えるトリビアも!
「全日本いなり寿司協会」理事のいなり王子・坂梨カズさんが“いなりずしトリビア”を教えてくれた。約20年、ほぼ毎日いなりずしを食べ、これまで食べた数は2万個以上という、坂梨さんならではの情報量にさすがの一言!
【その1】いなりずしのスタイルは主に6種類
「全国のいなりずしの主な形は、俵型など6種類。最近は女性でもいろいろな種類が楽しめるように、小ぶりなサイズを販売する店も増えてますよ」
・俵型
東日本を代表する基本形といえば俵型!
・三角形
西日本の家庭では三角形が定番。
・棒いなり
日本最古のスタイル!?ロングタイプの棒いなり。
・オープンタイプ
お弁当にもおすすめの華やかなオープンタイプ。
・ロールタイプ
熊本特産の南関(なんかん)揚げでくるっと巻いたロールタイプ。
・だしいなり
南関揚げからだしがじゅわ~っとあふれるだしいなり。
【その2】いなりずしの発祥は名古屋あたり!?
「江戸後期の文献『守貞謾稿(もりさだまんこう)』によると、いなりずしは『尾張、名古屋あたりで発祥し、江戸では天保(1830年頃)前には売られていたらしい』とのこと。らしい…ということで、正確な場所はわかってません!」
【その3】江戸では棒いなりをカットして売っていた
「江戸時代は、棒いなりを切り分けて売るのが一般的だったよう。当時は参勤交代によって地方からの単身赴任者が多く、いなりずしはファストフード的な食べ物だったんです」
【その4】いなりの形は関ヶ原で分かれると判明
「東日本代表の俵型と西日本代表の三角形。その分岐点はどこ? あるテレビ番組で調べてもらったところ、関ヶ原を境に東西に分かれていることが判明したなり~」
撮影/キッチンミノル イラスト/飛鳥幸子 レシピ作成/大林久利子 取材・文/青山貴子
※女性セブン2022年5月5日号
https://josei7.com/
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