ナプキン不要”吸水型サニタリーショーツ”の実力 最新おすすめ8選|使い方や選び方をプロが指南
吸水機能をキープしつつ、清潔で安全に使うために大切な洗濯のコツを、お洗濯マイスターに教えてもらった。
吸水型サニタリーショーツのお手入れは、「洗濯機で洗う前の予洗いが大切」と言うのは、『ライオン』の消費生活アドバイザーで、お洗濯マイスターの大貫和泉さんだ。
「経血やおりものなどの汚れはたんぱく質なので、お湯を使うと固まり、落ちにくくなることがあります。必ず30℃以下の水で、汚れが出なくなるまで手で押し出してください。その後、すぐに洗濯できない場合は、洗濯用プレ洗剤の使用がおすすめ。
汚れが気になる部分に液が染み込む程度にかけ、そのまま洗面器などに入れて放置。6時間以上経つと汚れ落ちの効果が高まり、1週間程度放置してもOK。あとは好きなタイミングで洗濯すれば大丈夫」(大貫さん)
【1】経血などを水で洗い流す
洗面台や洗い桶に水(ぬるま湯の場合、必ず30℃以下にすること)を入れ、裏返したショーツを入れる。吸水体の部分を手で押すようにして、経血などの汚れを押し出す。または、20~30分水につけ置きしてから、弱水流のシャワーをあて、汚れを洗い流す。強い力でごしごしともみ洗いすると、吸水力の低下や、ごわつきの原因になるので要注意。
【2】汚れが落ちないときは、液体の酸素系漂白剤を
経血量が多い場合や、クロッチ以外の部分に経血がもれてシミになるなど、水では汚れが落ちなかった場合は、液体酸素系漂白剤、セスキ炭酸ソーダを薄めた水につけ置いてから洗濯するといい。ユニクロの商品など、漂白剤の使用不可のものもあるので、必ず洗濯表示の確認を。漂白剤が使用できない場合は、液体洗剤を塗布しよう。
【3】ネットに入れて洗濯機へ。柔軟剤はNG
経血などの汚れを洗い流したら、洗濯ネットに入れ、ほかの衣類と一緒に洗濯機で洗う。もちろん、手洗いしても大丈夫。数日分をまとめて洗う場合でも、1の「水洗い」だけはその日のうちにすませておこう。洗濯洗剤はお好みの衣料用でよいが、柔軟剤の使用は吸水力が低下する恐れがあり、使用不可の場合も多い。タグや商品パッケージの確認を。
【4】裏返しのまま、つるして干す
洗い終わったら、裏返しのまま、ウエストの部分を洗濯ばさみで2か所以上とめ、形が崩れないように干す。クロッチ部分は複数枚の生地が重なっており、乾きにくい。洗濯をした後は速やかに干し、しっかり乾燥させること。また、吸水力や防水力を維持するため、乾燥機の使用がNGの場合もあるので注意すること。
取材・文/山下和恵
※女性セブン2021年12月2日号
https://josei7.com/