ナプキン不要”吸水型サニタリーショーツ”の実力 最新おすすめ8選|使い方や選び方をプロが指南
“吸水型サニタリーショーツ”が話題になっている。いわゆる“尿もれパンツ”とは違って、生理の経血などをショーツ自体が吸収するもので、大手各社から次々と新商品が発売されているのだ。その魅力とはどんなものなのか。その使い勝手はとは。調べてわかった本当のところをレポートや注目の8メーカーの機能を徹底解説します!
※各社の吸水量は、それぞれ公的検査機関のデータをもとに算出して公表しているものを掲載。
吸水型ショーツサニタリーショーツで快適に
ナプキンかタンポンか、長い間2択しかなかった生理用品の世界が、今年に入り、熱く盛り上がっている。防水中心だったサニタリーショーツに吸水機能が加わった画期的な商品が大手各社から発売になり、競い合っているのだ。
「欧米ではずいぶん前からあったのですが、機能的に不充分な商品が多かった。でもこの1~2年、日本の技術力により吸水量が多く、本当にもれにくい商品が作られ始め、市場が拡大しています」
そう話すのは、2020年7より超吸水型サニタリーショーツの開発、販売を手がけている『ベア ジャパン』のCEOの山本未奈子さんだ。
赤羽駅前女性クリニック院長で産婦人科専門医の深沢瞳子さんも「吸水型サニタリーショーツは、毎月の生理期間を快適に過ごすための品として認知されつつある」と語る。
「使い捨てナプキンは、2~3時間ごとの取り換えが推奨されていますが、忙しい女性の場合、トイレに行く暇さえないのが現実です。そんな彼女たちにとって、ナプキンの役割を持つショーツという選択肢が増えたことは喜ばしいこと。正しく使えば、もれを気にせず過ごせる。この安心感は貴重です」(深沢さん)
では、どう使えばいいのか、くわしく解説しよう。
吸水型サニタリーショーツ利用者の声
今回紹介する“吸水型サニタリーショーツ”とは、吸水、防水、消臭効果のある布を何層も重ね、ショーツ自体で経血などの液体を吸収するように作られたもので、いわば従来のサニタリーショーツの進化版だ。
「新型コロナの対応でトイレに頻繁に行くこともままならないのですが、ナプキン交換をする必要がないため、とても助かります」(42才・医療従事者)
「義実家への訪問中に、突然なってしまいましたが洋服を汚さずにすみました。ナプキンの持ち合わせがなくてもパニックにならなかったのは、このショーツのおかげです」(35才・主婦)
など、吸水型サニタリーショーツを手放せないと語る人は多い。
その秘密は、約20ml以上という吸水量の多さだ。さらにこの1年で、日本ならではの素材や加工技術を使ったタイプが開発され、吸水量、蒸れやにおい対策、フィット感などを競い合って機能はどんどん向上している。
いまや120mlもの吸水量を誇るもの、ハードなスポーツにも対応するものもあり、開発者のもとには、
「このショーツはまさに革命です! 発達障害の娘が汚れるたびにナプキンを交換することが理解できず困っていましたが、いまは本当に助かっています」という声が寄せられるなど、反響は大きいという。
吸水型ショーツの構造「複数層の吸収布が液体を吸水する」
【1】 吸収拡散素材
液体を瞬間的に通過させ、肌に触れる部分をサラサラに保つ
【2】 吸収拡散素材
2枚重ねで、吸水スピードをアップする
【3】 吸収保水素材
かさばることなく約120mlの液体をしっかり抱え込む
【4】 抗菌・防臭・防水素材
抗菌・防臭機能でにおいを防ぎ、液体もれをガードしながら蒸気は逃がす
【5】 表の素材
ショーツの外側には撥水加工を施し、【4】と合わせたダブルガードで安心
※「ベア シグネチャー ショーツ 02」の場合