100歳超のおばあちゃんが挑んだ認知機能テスト「野菜の名前を10個」どう答える?驚きの妄想力【作者に聞く】
富山県に暮らすイラストレーターのたばやんさんは、今年101歳になるおばあちゃんの漫画をXに投稿し、話題となっている。畑仕事が大好きだったおばあちゃんだが、すっかり足腰が弱り、自由に外出ができなくなってしまった。そんな中、要介護認定の更新に必要なテストを受けることになったおばあちゃん、その驚きの行動とは。【全5回の第2回】
プロフィール/たばやん
富山在住のイラストレーター。女性誌やウェブ媒体など多くのメディアで活躍中。温かいタッチで人物をいきいきと描く作風で人気に。『2万人以上が暮らした 日本一の認知症グループホームの365日』(メディカル・ケア・サービス)でイラストを担当するなど、書籍・雑誌でも活躍。101歳のおばあちゃんの日常を描いた「おばあちゃんと一緒」をXに投稿し、注目を集めている。https://x.com/obaatyanntoissy ※コミックには、たばやんさん=ユキちゃん、おばあちゃん=ヤス子さんとして登場。
いつでも生活の工夫を忘れないおばあちゃん
おばあちゃんは大正12年生まれ、現在101歳。生まれた時からずっと一緒に富山で暮らしてきました。幼いころから間近でおばあちゃんの行動を見てきて「なんだか面白い…」と思って、あるときその様子を漫画にしてブログに投稿したところ、たくさんのかたから「いいね!」をいただけるようになりました。
80代、90代を経て、100歳が迫ってきたときのこと。おばあちゃんは足腰が弱ってきて体が不自由になっても、その変化を嘆くことはありませんでした。
むしろ、そこからが本領発揮。
「動作が下手になったから」と新しい杖で歩く練習をしたり、庭に出てみたり。身体の衰えを「だから、こうしてみる」という前向きなアイデアに変え、楽しそうに実行する姿は、私たち家族の心を明るくしてくれました。
要介護認定のテストに情熱を燃やす
特に印象的だったのが、要介護認定の更新の際、簡単なテストを受けたときの「謎の情熱」です。満点を取ることに執着して一生懸命努力する姿には笑いを超えて、心から感心させられました。
「その時々の自分を受け入れ、工夫しながら生きる」
おばあちゃんのその姿勢は、私たちがこれから歳を重ねていくことに、希望の光を灯してくれます。
「野菜の名前を10個答える」というテストを受けたときのこと。テストを終えたおばあちゃんが帰宅後、その経緯を嬉しそうに教えてくれました。
野菜の名前を想い出すのに、「妄想力」をいかんなく発揮したようです。まず妄想したのが「母が野菜炒めを作っているシーン」。それだけでは野菜の数が足りなかったのか、さらに「冷蔵庫の野菜室」へと妄想を飛躍させます。妄想の膨らませ方が上手なおばあちゃんは、最終的に野菜の名前しっかり10個言えたそうです。
足腰が弱ってきて大好きだった畑には出られなくなっていましたが、妄想力は衰え知らず。頭の中では自由自在にいろんなところに行けるのでした。(つづく)
文・漫画提供/たばやん
