”さんまの水煮缶”Best5を発表 1位は木の屋石巻水産「素材の味が生きている」
さんまには血管の健康を保つEPAやDHAが多く含まれていて、動脈硬化や脳梗塞を防ぐなどの健康効果があるとされる。缶詰ならカルシウムが豊富な骨ごと食べられるので。水煮缶なら塩分も控えめなので血圧が気になる人にもおすすめだ。そこで、さんまの水煮缶を魚のプロが実食して採点し、ランキングを発表。すぐにできる水煮缶を使ったアレンジレシピも紹介します!
※商品はすべて撮影時販売のもので、価格は大手スーパーやディスカウントショップ、ネット販売での購入による編集部調べ(9月22日時点)。
魚のプロがジャッジしました!
●料理研究家・フードアナリスト 近藤小百合さん
築地場外にて魚をメインにした料理教室「レリエキッチン」を主宰。魚にこだわり、リスペクトして手軽にできる料理を提案。以下(近)
●鮮魚店店主・料理研究家 柳田昇さん
神奈川・厚木で60年以上続く鮮魚店「魚武」の三代目。魚の捌き方や料理を紹介するブログ『魚屋三代目日記』が人気。以下(柳)
●サカナバル 森山佳和さん
新鮮なシーフード料理に特化したバルの先駆け。YouTube『Have a Nice Can!』ではオリジナル缶詰の製造過程を公開中。以下(森)
●郷土料理と日本酒のお店「郷酒」女将 兼 料理人 鈴木万美さん
岩手の食材を中心に全国の郷土料理に腕をふるう。さんま水揚げの地出身で無類のさんま好き。以下(鈴)
◆選考方法
1缶を5名(識者4名と編集1名)で審査。「身のおいしさ」「味つけ」「脂のり」の3項目(各5点)を1人15点の持ち点として75点満点で採点。
さんまの水煮缶ベスト5
【5位】STIフードホールディングス セブンプレミアム さんま水煮
●魚のプロ評価:50点
やわらかな身で味のバランスよし。「塩気はマイルド。スタンダードな味わいで、アレンジしやすい」(柳)。「旨みが薄い」(近)。「ほんのりしょうがの香りで身が大きく、コスパがよい」(森)。
【4位】マルハニチロ さんま水煮
●魚のプロ評価:52点
ほろほろとくずれるやわらかい身。「全体的にバランスがよい」(近)。「少しにおいが気になる。身がかため」(森)。「身がパサパサで、味が薄めに感じられた。カレーの具などにしてもよい」(鈴)。
【3位】マルハニチロ北日本 根室のさんま水煮
●魚のプロ評価:53点
塩加減に賛否両論。「食感はやわらかすぎずかたすぎず、ちょうどよい。和がらしとマヨネーズで和えても◎」(柳)。「塩味が効きすっきりした味わい」(近)。「脂がのっていて、特に腹側がおいしい」(森)。「しょっぱめで臭みが少し気になる」(鈴)。
【2位】マルハニチロ 月花 さんま水煮
●魚のプロ評価:61点
130g以上の脂ののったさんまは食べ応え抜群。「さんまの身が一番大きく脂のり抜群! 塩気もちょうどよく、そのままでも充分おいしい」(柳)。「とろっとしていて、味が濃いめなので、ご飯が進む」(鈴)。
【1位】木の屋石巻水産 さんま 水煮
●魚のプロ評価:66点
味つけは塩のみ。素材の味が生きている!「一番やわらかく脂のりもすこぶるよい。塩気は薄めだが、さんま自体がよいので素材が生きて味のバランスが最高」(柳)。「そのままで充分においしいが、たたいた梅や青じその千切りをのせるとさらに◎」(鈴)。
【アレンジレシピ】さんまと豆乳のキムチ鍋
缶詰ならでは! 加熱時間は短くてOK。
<材料・作り方>
【1】木綿豆腐1/2丁は食べやすい大きさに切り、青梗菜1株は2cm幅に切る。
【2】鍋に水21/2カップ、鶏がらスープ小さじ1/2、青梗菜の茎の部分と豆腐、さんまの水煮1缶分すべてを入れ、中火で10分ほど加熱する。
【3】【2】にキムチ100g、青梗菜の葉を加えて煮込み、弱火にしてから豆乳1/2カップを入れ、塩・こしょう適量で味を整える(※豆乳は分離するため、煮立たせないように注意)。仕上げにごま油小さじ1をまわしかける。
●使った“さんまの水煮缶”はコレ!
【アレンジレシピ】さんまとズッキーニのお焼き
さんま缶の味を生かし味つけはシンプルに。
<材料・作り方>
【1】ズッキーニ1本、青じそ10枚は千切りにする。
【2】さんま水煮1缶分の身、缶詰の汁大さじ1、塩小さじ1/2、卵2個、小麦粉60g、ピザ用溶けるチーズ50g、黒こしょう適量をボウルで混ぜ、【1】を加えて混ぜる。
【3】フライパンにごま油大さじ1を熱し、【2】の半量を丸く成形する。焼き色がついたら裏返して焼く。2枚目も同様に焼く。好みで一味唐辛子をかける。
●使った“さんまの水煮缶”はコレ!
撮影/玉井幹郎、柏木ゆり、五十嵐美弥(本誌)
※女性セブン2021年10月28日号
https://josei7.com/
●認知症予防にも期待!水煮缶をつかった簡単&美味しいメニュー