糖質制限ダイエットはおすすめできない理由…アメリカの健康調査で驚きの事実が!
ダイエットを考えた時、すぐ頭に浮かぶのは「糖質制限」と思う人も多いだろう。短期間で結果が出ると、メディアなどで度々特集が組まれているが、白米や玄米などの糖質は摂ってもダイエットに影響はないという。糖質制限ダイエットの真相について専門医が解説する。
食べ方よりも、空腹時間を増やす方が近道に
ダイエットしたければ、もちろん「ドカ食い」はNG。だが少量ずつに分けて何度も食べる「ちょこちょこ食べ」がいいというわけでもない。
サーチュイン遺伝子の活性化が若返りのカギ
「毎日の摂取エネルギーを20~30%制限すると、NAD+という分子が体内で合成されて、サーチュイン遺伝子が活性化します。これが“免疫力を高め、やせやすく老けにくい体”をつくるのです」(金沢医科大学糖尿病・内分泌内科学教授・医師の古家大祐さん、以下同)
NAD+を体内で生成するNMNをサプリメントで摂取しようとすると、非常に高額になる。つまり、空腹を感じてサーチュイン遺伝子を活性化させることこそが、ダイエットや若返りの近道になるのだ。
アメリカの調査で糖質制限を実践した人たちに驚きのデータが
また、もはや定番となった「糖質制限ダイエット」も、あまりおすすめできない。
「アメリカの『国民健康栄養調査』の結果によれば、65才までに炭水化物を控えてたんぱく質の摂取量を増やした人は、糖尿病やがん、脳卒中や心筋梗塞で命を落とすケースが多いというデータがある。
もちろん、砂糖などの甘みの強い単純糖質は摂りすぎない方がいいですが、白米や玄米などの糖質は無制限でいい。長期的にはその方が元気で長生きできるのです」
ご飯とみそ汁が並んだ昔ながらの和食が、私たちの体に合っているのかもしれない。
教えてくれた人
古家大祐(こやだいすけ)さん/金沢医科大学糖尿病・内分泌内科学教授・医師
※女性セブン2020年12月3日号
https://josei7.com/
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