シニアの風邪予防法5つの極意|介護予防トレーナー久野秀隆さん
仕事柄どうしても風邪を引けないという人も多いだろう。介護予防トレーナーの久野秀隆さんもそのひとり。高齢者の方々を相手に仕事をしているため、特にこの時期は気が抜けないという。久野さんが行っている予防対策とは一体どんなものなのか?
介護予防トレーナーの風邪予防策とは?
高齢者施設に出入りすることが多い久野さんは、人一倍体調管理に気を使う。
「大学に通いながら企業秘書をしていた20才の頃は、過労で持病のアレルギーが悪化し、入院を余儀なくされました。それ以来、しっかり休める働き方をしようと決めました。
難しい日もありますが、よい仕事をするためには心の休みも取るべきと、自分なりのルールを作っています。
そのためにも食事は重要で、野菜とたんぱく質を多く摂ります。炭水化物は摂りすぎないよう、1食あたりご飯半膳を心がけています」
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それと、できる限り湯船につかり、筋肉をもみほぐし、ストレッチもします。経営者仲間にも日中はよく働き、よく食べてしっかり休むというメリハリのある日常を送っている人が多いですね」(久野さん)
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散歩や体操で基礎体力を落とさない
介護予防トレーナー・久野さんは、シニア世代の健康維持について、次のようにアドバイスする。
「私がシニアのかたに健康指導をする際、よく耳にするのは『眠れない』という悩み。
これは日中の活動量が減り、頭や心の疲労感を得られないことが原因の1つです。
特にコロナ禍の今年は自粛が続き、習いごとや集まりに行けず、運動不足の人が多い。
いまこそ日中に散歩や体操、脳トレなどをたくさん行ってエネルギーを使うことが有効です。行動すれば、必然的にお腹が空くので、きちんと栄養補給もしてください。そうすればいい疲労感をもって夜を迎えることができます。
こうした“基礎体力”を落とさないことが、風邪やフレイル(虚弱)の予防にとても重要です。
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たとえば、30代が自粛する1年と、シニアの自粛1年とでは、体の衰えの影響はまるで違います。私はいつも『よく遊び、よく食べ、よく寝る』ことを、教室に来たみなさんに力説しています」
風邪予防法5つの極意【まとめ】
【1】睡眠は6~8時間
6~8時間睡眠、平日夜18時以降・土日は可能な限り休む
【2】仕事はため込みすぎない
【3】野菜、たんぱく質を摂る。炭水化物やお菓子を摂りすぎない
【4】就寝前に筋肉をほぐす
【5】湯船でストレッチして体をほぐす
教えてくれた人
久野秀隆さん/介護予防トレーナー。公式ブログ:https://ameblo.jp/hidetaka-hisano/。
シニアコミュニティーの構築と健康寿命の延伸を目指し、71市区町村にて体操・健康指導・高齢福祉分野の行政のアドバイザーを務める。著書は『座ったままぜんぶできる1分足裏ほぐし』(主婦の友社)など。
※女性セブン2020年11月26日号
https://josei7.com/