家ごもりをエンジョイ!ベランダ菜園入門|野菜&ハーブをプチ自給自足
外出はがまんのときですが、ベランダで野菜やハーブの成長を楽しめば、家にいながら春の華やぎが感じられます。プランターひとつから始められて、失敗が少ない品種とテクニックをご紹介。料理のバリエーションも広がりますよ!
→はじめての家庭菜園|ベランダでもできる簡単な種&苗の植え方
ベランダ菜園は育てやすい品種と便利な道具でスタート
「初心者がベランダ菜園で失敗しないコツは、株が大きくならない品種や栽培期間が短い植物を選ぶことです」
と種苗会社直営の園芸店である“サカタのタネ”スタッフの小林秀美さん。初心者は種より苗から栽培するとより失敗が少ないという。
「中でもローズマリーやミニトマトは、暑さや病気にも強く、手間がかからないので特におすすめです。持ち手のついた鉢や軽い培養土を選べば、日頃のお手入れもしやすくなります。自分で育てた作物を味わえるのも家庭菜園の魅力のひとつ。採れたての味は格別ですよ」(小林さん・以下同)。
ベランダ菜園 基本の道具
●鉢 植物の種類に合わせ土の容量と深さを選ぶ
植物の種類や成長後の大きさに合わせ、鉢の深さと土の容量を選ぶ。トマトなど支柱が必要なものは直径、深さ共に30cm以上のものを。高さの低い葉もの野菜は、四角いプランターが育てやすい。
・大型21~40L
・標準11~20L
・小型1~10L
●土 専用の培養土を使えばテクいらずでよく育つ
肥料があらかじめ配合されている培養土を使うのがおすすめ。「野菜用」「ハーブ用」など、種類に適したものが選べる。
●鉢底石 深い鉢に敷いて通気性をアップ
鉢の容量が大きい場合、水はけをよくするために鉢の底に2~3cm石を敷く。
「軽量タイプなら移動させるときラク」(小林さん・以下同)。
●肥料 実ものや長期間収穫するものには追肥を
トマトなどの実ものや収穫期の長い葉もの野菜には、追加で肥料を。土の上にバラまくだけで栄養が吸収される固形のタイプが手軽。
●種の選び方
同じ野菜でもまき時や収穫期は、品種や住んでいる地域によって異なる。種袋の裏の記載などで確認を。
●苗の選び方
写真左のように茎がしっかりと安定していて、葉の色が濃いものは、植え替え後も成長しやすい。
プロ厳選!初心者におすすめの4~5月に種まき・植えつけできる野菜&ハーブ
「春に始めるなら、暑さや害虫に強いものを。秋までに何度も収穫できる品種も多いですよ!」
●ローズマリー
暑さや乾燥に強く育てやすい。湿気には弱いので、風通しの良い場所に置く。肉料理の香り付けなどにあると便利。
鉢サイズ:小型~標準
苗の植えつけ:4~5月
収穫:通年
●エダマメ
風通しのよい場所に置いて、害虫予防を。日当たりがよいほど、実がしっかりつく。「採れたては甘みがあって、抜群においしいですよ!」。
鉢サイズ:大型
種まき:4~5月
収穫:7~8月
●バジル
小さなスペースでも育ちやすい。茎の先を切り、わき芽を育てると、秋頃まで収穫できる。
「葉が柔らかい『スイートバジル』が人気です」。
鉢サイズ:小型~標準
苗の植えつけ:5~7月
収穫:6~10月
●シソ
暑さに強く、芽や葉など成長の段階ごとに違った味わいが楽しめる。ひと株で40~60枚ほど収穫できる。
鉢サイズ:標準
苗の植えつけ:4~6月
収穫:6~10月
●ミニトマト
トマトの中でも育てやすく、収穫時期も長いのでベランダ菜園の人気者。「甘みが強いものなど、品種も豊富です」。
鉢サイズ:標準
苗の植えつけ:4~5月
収穫:7~10月
●ルッコラ
夏場は害虫がつきやすいので対策を。成長が早く、種まきから1か月前後で外側の大きく育った葉から収穫していく。アブラナ科。
鉢サイズ:小型
種まき:4~6、9~10月
収穫:5~7、10~12月
●キュウリ
鉢は30cm程の深さのあるものを用意。株が大きくなりすぎないミニキュウリは、プランターでも育てやすい。
鉢サイズ:標準~大型
苗の植えつけ:5月
収穫:6~8月
教えてくれたのは
サカタのタネ ガーデンセンター横浜/
種苗会社直営の園芸店。専門知識を持った園芸相談員も常駐。
住所:神奈川県横浜市神奈川区桐畑2
電話:045-321-3744
※商品価格は編集部調べ。
撮影/平林直己
※女性セブン2020年4月30日号
https://josei7.com/
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