初めてでも簡単!ハーブと野菜の寄せ植えでおしゃれな家庭菜園
ここのところ、家庭菜園がブームだ。これから始めたいなら、数種類の野菜やハーブが育てられる寄せ植えがおすすめ。ベランダでもできて、おしゃれに失敗なくできる簡単な方法を専門家が指南します。
日々の暮らしがちょっと豊かになる家庭菜園作り。ずっと続けられるから毎日が楽しくなりますよ。
→はじめての家庭菜園|ベランダでもできる簡単な種&苗の植え方
成長を助け合う植物を組み合わせで寄せ植えする
「小さなベランダで野菜もハーブも花も育てたい。でも難しいのはイヤ、そんな願いを叶えるのが寄せ植えです」
と、家庭菜園に詳しいガーデニングクリエイター・たなかやすこさん。ベランダで25年間続けている菜園は、成長を助け合う植物を組み合わせで、土の栄養状態や土質を保っている。
「ハーブの香りには野菜に寄ってくる虫を遠ざける効果があり、花を混ぜると見た目が楽しくなるだけでなく虫が受粉を助けてくれます。自然の力を借りることで、失敗なくベランダ菜園が作れるんですよ」(たなかさん)。
●元気に育つ3つの法則
【1】虫がつきやすいアブラナ科はキク科と同じ鉢に
【2】野菜はハーブと一緒に植えて虫から守る
【3】花を使って虫を誘い、受粉をサポート
※種まき、植えつけ、収穫の時期は、住んでいる地域の気候や品種、栽培法などで異なります。
初めての寄せ植えにおすすめ!トマトとバジルはベストな相性
トマトとバジルは必要な栄養分が違うため、組み合わせると土の栄養バランスが保たれる。
「イタリアンパセリはトマトの陰でも丈夫に育ってくれます。タイムの花は虫を誘い、受粉を助けます」(たなかさん・以下同)。
【A】ミニトマト
・植えつけ時期:4月~5月
・収穫時期:7月~11月
【B】バジル
・植えつけ時期:4月~5月
・収穫時期:6月~10月
【C】クリーピングタイム
・植えつけ時期:4月~5月
・収穫時期:3月~12月
【D】イタリアンパセリ
・植えつけ時期:4月~5月、9月~10月
・鉢サイズ:標準~大型
●寄せ植えポイント!
トマトは支柱が必要なので深さが30cm以上ある鉢を使う。底石は水切りネットにまとめて入れると、取り出す時にラク。
下の写真のように「あんどん型」の支柱で成長させる場合、それぞれの苗は支柱に向かって少し傾けて植えつける。
成長したトマトの葉の付け根から出るわき芽は手でまめに摘み取ることで、栄養分を花や実に集中させられる。