【10分でパパっと介護食】栄養価もボリュームも◎の「すき焼き」
食材をやわらかくなるまで煮たり、滑らかになるまですりつぶしたり…。介護食って、ちゃんと作ろうとすると意外と大変。そんなとき、頼れるのが市販品。市販品に食材をちょこっと加えるアレンジで、見た目も栄養価もグレードアップ! 日々の介護食作りが時短&ラクになるアレンジレシピを、介護食の料理教室やカフェを運営する『Kamulier』の店長・志水香代さんに教えてもらいました。
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パパッと10分で『お麩のすき焼き風卵とじ』
今回使用するのは、市販品の介護食『和光堂 食事は楽し すき焼き 区分2:歯ぐきでつぶせる】』(和光堂)。お麩、ほうれん草を加え、水溶き片栗粉でとろみをつけてから、溶き卵を入れるのがポイント。
「お麩を加えることで、小麦粉のグルテンで腹持ちをよく。満腹感が得られます。おかゆにかけてすき焼き丼風にしてもいいですね」(志水さん)
【エネルギー】123kcal 【たんぱく質】8.3g 【脂質】4.9g 【塩分】1.7g
※栄養成分は1人分です。
材料(2人分)
すき焼き(レトルト) 100g
焼き麩 14g
ほうれん草の葉 15g
卵 1個
水 150g
白だし 10g
しょうゆ 8g
片栗粉 3g
水 10g
作り方
【1】ほうれん草の葉は柔らかくなるまでゆで、細かく切る。
【2】麩を5分程水(分量外)に浸し、半分に切る。
【3】鍋に水、白だし、しょうゆを入れ、火にかける。
【4】すき焼きと【1】のほうれん草を入れ、煮る。
【5】麩がやわらかくなったら、水溶き片栗粉でとろみをつけ、溶き卵を入れて、半熟で火を止める。
市販品+αで、味も栄養もグレードアップ
●ポイント
肉やしいたけなど、硬い素材が多いすき焼きだが、すべての食材をやわらかく調理してある市販品を賢く利用して、ほうれん草などの食材をプラス。色どりがよくなり、食欲も増進。
水溶き片栗粉や卵のとろみで、のどに貼り付かず、飲み込みやすくなります。
お麩を加えてアレンジしたこの料理は、123Kcal。レトルト食品だけよりも、エネルギーは48Kcalアップ! たんぱく質は約2倍に。
※市販品には、硬さや飲み込みやすさの形状ごとに4つに分けた区分(※1)が表示されている。
今回使用した『食事は楽し すき焼き』は、歯ぐきでつぶせるやわらかさの「区分2」。
※1:日本摂食嚥下リハビリテーション学会で作成された「嚥下調整食分類2013」(略称学会分類2013)より。
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『Kamulier』では、今回、掲載した商品など、レトルトの介護食品などを販売しています。また、ワークショップや料理教室は、どなたでも参加ができます。
参加申し込みは、HP、電話、または直接店舗まで。
詳しくはhttps://kamulier.securesite.jp/workshop/index.php
【データ】
kamulier(カムリエ)
住所:東京都文京区本郷3-2-15 新興ビル1F
電話:03-3812-6036
営業時間:11:00~19:00(月~土)
定休日:日・祝
ウェブサイト:http://www.kamulier-gc.jp